第179話
[1/7]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
〜最果ての道〜
「クスクス……おかしなことを言いますわね?―――――”貴方たちだって三度、それに助けられています”のに。」
「へ………?」
「た、助けられたって……」
妖しげな笑みを浮かべて言ったマリアベルの話を聞いたランディとエリィは呆け
「―――そういう事ね。ロイドお兄さん達は何らかの要因によって”三回死んで”、”覚醒したキーアの力で死んだ原因となった因果を操作され、今ここにいる”のね。」
レンは納得した様子で頷いた。
「あ、あんですって〜!?」
「じゃあ僕達がロイド達と出会った事すらも……!」
「―――その可能性は高いですわ。」
レンの話を聞いたエステルは驚きの表情で声を上げ、ヨシュアは真剣な表情で声を上げ、フェミリンスは静かな表情で頷いた。
「ね、ねえ……じゃああたし達の存在すらもそうじゃないのかな……?」
「ええ………因果を変えるという事は生まれる子供を変える事もできるでしょうね……」
「ただ私達の世界はこちらの世界と繋がっていませんでしたから、そこまではできないと思うのですが……」
不安そうな表情で呟いたシャマーラの言葉を聞いたエリナは重々しい様子を纏って頷き、セティは考え込んでいた。
「ウフフ………”殲滅天使”の言う通り既に三度、大規模な現実の改変が行われているのです。あなた方が、”暴走したヨアヒムに殺されてしまった”と”ガレリア要塞の列車砲が帝国解放戦線によって起動してオルキスタワーに直撃し、その結果あなた達が殺されてしまった”という現実の改変が。……まあ、”3度目”についてはキーアさんも教えてくれませんでしたが。」
「…………………」
「…………マジ…………なのか………?」
マリアベルの説明を聞いたエリィは複雑そうな表情で黙り込み、ランディは目を細め
「それじゃあ、あの時空砲だったのは………」
「君のお蔭だったの〜!?」
「……なるほどね。”事故防止の為の最初は空砲という設計がされてある因果へと操作した”のね……」
フィーは信じられない表情をし、ミリアムは混乱した様子で声を上げ、サラは真剣な表情で幹に埋まっているキーアを見つめた。
「………”最初の時”、ロイド達はエステル達やレンとそんなに仲良くならなかった……それが原因で4人だけで乗り込んで……あの子の助言もないまま結局……」
「―――なるほどね。確かにあの時レンが忠告しなかったら、お兄さん達は殺されていたでしょうね。ツメが甘いエステル達がいた所で同じ結果だったでしょうし。」
キーアの説明を聞いたレンは頷き
「あ、あんですって〜!?」
「エステル、落ち着いて。」
「まだ話の途中だよ〜。」
レンの話を聞い
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ