第178話
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キーアさん?」
エリィに睨まれたイアンは重々しい様子を纏って頷き、マリアベルは微笑んだ後怪しげな笑みを浮かべた。
「………………………」
するとキーアは首を縦に振った。
「くっ………!」
キーアの様子を見たロイドは唇を噛みしめ
「……空々しいです。」
「よくもこの状況でそんな事が言えますね……!」
「先生!見損ないました!幼い子供を騙した挙句利用するなんて!」
「……幼いキーアちゃんを利用するなんて、万死に値するわよ……!」
リーシャとノエルは厳しい表情で叫び、ダドリーとエオリアは怒りの表情で声を上げ
「外道共が………!幼い子供を利用した挙句……ゼムリア大陸中を混乱に導いたその罪……処刑すら生温い!」
「自らの欲望の為に幼き子を利用した事……絶対に許せぬ……!」
「………そなた達には相応の裁きを受けてもらうぞ……!」
ユーシスとラウラ、ヴィクターは厳しい表情でマリアベル達を睨んだ。
「………とにかく、まずは戻ってじっくり話をする所からだろ。」
「そうですね。家族会議というヤツです。」
その時ランディは提案し、提案を聞いたティオは頷き
「フフ……」
ロイド達の傍にいるキーアは微笑み
「えへへ……グス……みんなありがとう………でもキーア……ここを動く事はできないから……だから………」
幹に埋まっているキーアは涙を流して嬉しそうな表情をした後悲しげな笑みを浮かべた。
「キーアちゃん……どうして?」
「……何かあるんだな?”至宝”としての力に関係して。」
「……それは………………」
「……………………」
エリィとロイドの疑問を聞いたキーアは複雑そうな表情で黙り込み、ロイド達の傍にいるキーアは目を伏せて黙り込んでいた。
「うふふ、キーアさん。言ってさしあげたら如何かしら?貴女がこんな事をしているのは”全てロイドさんたちのため”だって。」
「え………」
「……なんだと……」
(まさか……!という事は過去と未来の者達が入り混じったこの状況すらも……!)
怪しげな笑みを浮かべて言ったマリアベルの言葉を聞いたティオとランディは呆け、ツァイトは厳しい表情で考え込み
「……………………」
幹に埋まっているキーアは黙り込んでいた。
「かつての”幻の至宝”と違い、”零の至宝”であるキーアさんには”時”と”空”の力が備わっています。因果と認識に干渉する”幻”の力と時空間に干渉する力が合わさった時……『世界を紡ぐ力』をキーアさんは手に入れたのですわ。」
「世界を紡ぐ……ハアッ!?じゃあ、まさかゼムリア大陸とディル=リフィーナが繋がったのは……!」
「やはりキーアさんが
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