第7話 激戦開幕! 幻想郷に安息の地はないのか!?
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向くと、其処には予想通りと言わんばかりに怒りモードマックスなケンシロウが魔理沙の目の前に立っていた。
その怒り様は凄まじく、普段は二頭身な筈のケンシロウが突然八頭身に見えてしまう位なまでに―――
「貴様、罪なき人々を苦しめるだけで飽き足らず。明日を生きるその糧すらも奪い去る悪党振り・・・貴様の血は何色だああ―――!!!」
渾身の雄叫びと共に上着を気合いで破り捨てる。体中の筋肉がモリモリと盛り上がり、全身から凄まじいまでのオーラが漂いだす。胸に刻まれた七つの傷が光り輝き、それがあたかも見た者への死刑宣告を告げるかのように魔理沙の前に輝いていた。
「ま、またこの展開かよぉぉぉぉ!」
「今度は逃がさん! 弱き人々を苦しめる外道め、貴様を砕くのはこの俺の拳だぁぁ!」
「砕かれて溜まるかぁ! こうなりゃ破れかぶれだぜぇ!」
此処まで来て折角得た得物(本)を失う訳にはいかない。決意を胸に魔理沙は戦う決心を固めたようだ。
相手は外から来た外来人。つまり空を飛ぶ事は出来ない。つまり上空から弾幕攻撃を行えば勝機はある筈。
屋内とは言え此処大図書館は弾幕ごっこをする位のスペースはある。即座に上空へと舞い上がりケンシロウ目掛けて無数の弾幕を飛ばす。
普通の弾幕ごっこであれば避けるなりするのがセオリーなのだろうが、生憎北斗神拳伝承者にその手の常識などは通用する筈がなかった。
「そちらが弾幕ならばこちらも弾幕だぁぁぁ!」
敢えて相手の勝負を受ける姿勢を見せ、ケンシロウが放ったのは無数の弾幕・・・に見せかけた無数の拳の連打であった。しかも凄まじいまでの数の拳は向かってくる弾幕全てを殴り消し去って行く。
「あのぉ・・・パチュリー様・・・あれ、弾幕ですか?」
「さ、さぁ・・・本人がそう言ってるんだから・・・弾幕なんじゃない?」
「あんな弾幕あるかあああ――――!!!」
間違ってもこんな弾幕など認める訳にはいかない。認めたらこれから先の弾幕ごっこは弾幕ごっことは名ばかりの殴り合いになってしまうからだ。流石にそれを認めたらそれこそ幻想郷の崩壊に繋がってしまう。
それだけは認める訳にはいかなかった。ぶっちゃけそれを認めたら以降の弾幕ごっこが男臭い感じになってしまうので流石にそれは不味いだろう。
「パチュリー様、ご無事ですか―――」
「我ら紅魔館最強の戦士が助太刀致しますぞ―――」
それから少し遅れてライガとフウガもやってきた。ピッチリメイド服のままで―――
「うぎゃあああああ! へへへ、変質者あああああ!」
他人から見たら明らかに今のライガとフウガの姿は変質者と思われても仕方ないだろう。そう思われても仕方ない姿をしているのだからまぁ文句は言えないだろう。
「なにぃ、我らが変質者
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