第7話 激戦開幕! 幻想郷に安息の地はないのか!?
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場に居合わせていた。
「へへん、どうやら私の勝ちみたいだな」
勝ち誇った顔で背中に大きな風呂敷袋を背負いながらも、久々の登場の魔理沙は大変ご機嫌状態であった。
そんな魔理沙の眼前には無残にも打ち捨てられたかのようにボロボロになった女性の姿があった。
「うぅぅ・・・申し訳ありません。パチュリー様〜〜〜」
「また、また魔理沙に負けるなんて・・・」
「まぁ、そう悲しい顔すんなって、ちょっとこいつらを死ぬまで借りるだけなんだからさ」
言い方も物騒だが背負ってる本の量もかなり物騒だと言える。完全に窃盗レベルの事をしでかしているのに悪びれる様子が全くない。
魔理沙にとってはこれが日常茶飯事なのであろう。
(いやぁ、最近ケン達に会わないから平和で良いぜ。しかもまたパチュリーが新しい本仕入れたって言うからこうして無事に借りる事も出来たし、後で家に帰ってゆっくり読むとするか)
しめしめと笑みを浮かべる。久々の登場が其処まで嬉しいとはこれを書いてる私自身も驚きだ。
そんな驚きなど露知らずな魔理沙は得物を獲得し、ほくほく状態でこの大図書館を後にしようとしている。
「この後来るとしたらどうせ咲夜位だろうな。さっき門を見たら美鈴も居なかったし、今回は楽が出来てラッキーだな」
気分上々、すっかりほくほく気分で帰り道をるんるん気分で行く。今彼女の目の前は赤いじゅうたんにバラの花びらが舞い散る幸せ絶頂の道を歩いていると言うようなイメージが浮かび上がってる事だろう。
「どうした!? 今の爆発は何だ!?」
ケンシロウが大図書館に到着する前まではの話だが―――
「ぎゃあああああああああああああ! ででで、出たああああああああああああああ!!!」
ケンシロウを見るなりさっきまでのルンルン顔から一変、顔面蒼白状態になりそのまま来た道を転がり落ちるかの様に戻っていく魔理沙。其処までケンの事が怖いのは最早病気と言わざるを得ないだろう。
「む、魔理沙か。こんな所で会うとは奇遇だな」
「ななな、なんでお前は何時も何時も私の行く先々に現れるんだよぉぉぉ!」
「そんな事知らん。俺はただ異変を解決する為に此処に来ただけだ」
「はぁっ!? 異変! 何だよそれ、私はただ本を借りに来ただけだっての!?」
あくまで窃盗とレンタルを同義語扱いする魔理沙。これを読んでる読者の方々は間違っても彼女の様な事をすると即座に御用となるので決して真似しないように。
「だ、騙されないで下さい! そいつは借りると言いながらパチュリー様の大事な本を奪い取って行く奴なんです!」
「ちょっ、小悪魔、お前何言って・・・はっ!!」
小悪魔と呼ばれる女性のその一言が決め手となっていた。恐る恐る魔理沙がケンシロウの方を
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