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空気を読まない拳士達が幻想入り
第7話 激戦開幕! 幻想郷に安息の地はないのか!?
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 クビにならないだけマシだろう。

「お、お待たせしました―――」
「き、着替えが終わりました―――」

 そうこうしている内にライガとフウガが着替えて戻って来たようだ。二人とも揃って同じ柄のピッチピチなメイド服を着た姿で。

「ねぇ、咲夜」
「何よ?」
「この恰好だと、余計に人来なくならないかしら?」
「・・・・・・変かしら?」

 正直男がメイド服を着てたら一生もののトラウマを抱えそうだ。それも筋骨隆々で褐色肌でたらこ唇な大男が二人ともなれば常人なれば泡を吹いて卒倒する事確実であろう。

「それがこの館での服装なのか?」
「えぇ、まぁ―――」
「少しでも動くと服が破れてしまって―――」

 明らかにサイズが小さすぎるようだ。

「ねぇ、男用のタキシードとか置いてないの?」
「家は皆メイドだからタキシードなんて誰も着ないから置いてないわよ。それにあったとしてもあの二人用のサイズなんてある訳ないじゃない」

 ごもっともな事で―――

「つまり、今回の美鈴の件は異変じゃなかったって事ね」
「当たり前でしょ。美鈴が紅魔館の門番をクビになるってだけで異変になってたら毎日異変続きになる筈じゃない」
「それもそうね」

 霊夢に続き咲夜の毒舌が適格に美鈴のガラスのハートを打ち抜いて行く。二人の横で美鈴が膝が折れて愕然としている状態なのだがこの二人は全く気にしていない。

「それよりも貴方達、良く覚えておきなさい。此処に居るのが貴方達の先輩でもある紅美鈴よ」
「よ、宜しくお願いします―――」
「お互い頑張っていきましょう―――」
「あ、はい。こちらこそよろしく」

 何ともよそよそしく互いに了解しあう門番の三人。これにて今回の事件は無事解決しただろう。誰もがそう確信を持っていた。
 背後に見える真っ赤な館の方から盛大な爆発音が響く寸前まではの話だが―――

「何だ、今の爆発は!?」
「あの方向は、大図書館のある方角では―――」
「いかん、急ぐぞフウガ!!」

 爆発に危機感を感じたケンシロウ、ライガ、フウガの三名は急ぎ館の中へと走り出した。まさか、これが異変なのでは?
 一末の不安を胸にケンシロウ達は走る。平和なこの幻想郷を守る為にただひたすら走り続けた。
 
「ねぇ、今の爆発って・・・」
「大方何時ものでしょうね。全く、何時の間に忍び込んだのやら」
「全く、凝りませんねぇ”魔理沙さん”も」

 そんなケンシロウ達とは裏腹に霊夢ら三人は落ち着いた様子で居たと言う。




     ***




 辺り一面本で埋め尽くされた広大な空間。世間で言う大図書館と呼ばれるこの場所で例の爆発は発生していた。
 そして、その爆発を行った張本人もまたその
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