第7話 激戦開幕! 幻想郷に安息の地はないのか!?
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よね」
「あら、霊夢も居たのね。でも何でまた貴方まで来たの?」
「其処の元門番が泣きついてきたのよ。自分が紅魔館の門番をクビになったのはきっと異変のせいだぁってね」
「何よそれ? 大体美鈴はクビになんかしてないわよ」
「はぁ!? どう言う事よ」
霊夢は驚いた。無論隣に居た美鈴やケンシロウも勿論驚きの顔を浮かべていたりする。まぁ、今回の騒ぎの原因だしそれは驚くだろうねぇ。
「え? あの、どう言う事ですか? 咲夜さん」
「どうもこうもないわよ。たまには休みが欲しいって言うから私が何とか休みを作ってあげたのに貴方それを聞いた途端紅魔館を飛び出して何処かへ行ってしまったんだもの。あの後大変だったんだからね」
「へ!? じゃ、じゃぁ・・・さっきまで門を守ってたあの大男二人は誰なんですか?」
「あれは貴方が休みの時の交代用に雇った臨時のバイトよ。門番以外にも庭の手入れや館内の雑用とかもやってもらってるわ。まぁメイド妖精と同じ感覚で見てればいいでしょうね」
「そ、それじゃ・・・私・・・紅魔館の門番でいられるんですね?」
「居られるも何も貴方は今でも門番でしょう? 何言ってるのよ」
「う、うおおぉぉぉぉぉぉぉぉ―――――――!!!」
突如として、美鈴は号泣しだした。そして、あわよくば咲夜に抱き付こうとしたがそうはさせまいとばかりに再度額にナイフを刺されてしまいまたしても仰向けに倒れてしまう美鈴でもあった。
「良くは分からないのだが、要するに美鈴はこの館の門番に返り咲けたと言うのか?」
「返り咲けたも何も今でも美鈴は此処の門番で間違いないわよ。もしかして、貴方や霊夢の二人は揃って美鈴の勘違いで此処まで連れ回されたって事で良いのかしら?」
「そ、そうなのか!? 俺は・・・俺はとんでもない思い違いをしてしまっていたと言うのか!?」
今の今まで一連の事が全て異変だとばかり思っていただけにケンシロウのショックは相当大きかったようで。一人真っ白になって紅魔館の壁にそっと手を添えて項垂れてしまった。
「あの・・・すみませんでした、ケンシロウさん・・・えっと、元気出してください。今の私にはこれくらいしか言えないんですけど、あのぉ―――」
必至に慰めようとするのだがそこから先の言葉が見つからずしどろもどろしだす美鈴。そしてそんな二人のやり取りなどどうでも良いと言った面持で見守る霊夢と咲夜の二人。
「・・・・・・聞こえる」
ふと、ケンシロウが小声でつぶやき始めた。
「俺には・・・まだ、鬼の泣く声が聞こえる」
「あのぉ、だから別に鬼が泣くとかないですから。そんなに怖い館じゃありませんから此処」
「どうでも良いけど、美鈴。貴方暫くサボってた分キッチリ給料から差っ引くからね」
「ま、マジっすか!?」
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