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空気を読まない拳士達が幻想入り
第7話 激戦開幕! 幻想郷に安息の地はないのか!?
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ン一の何処が恥じの無い服装よ! そんな服装でこの門の前に立ってたら誰も寄り付かなくなるわよ!」
「し、しかし咲夜様、我ら兄弟はこの服装の方が動きやすく、戦いやすいのです―――」
「言い訳無用! すぐに着替えて来なさい!」
「す、すぐに・・・ですか?」
「しかし、我らはまだ戦いの真っ最中で―――」
「まだナイフを食らいたいの?」

 そう言うなり両手にナイフを装備してキラリと光らせる咲夜の姿に完全にビビったのか、二人の大男は大急ぎで着替えに館の中へと突っ走って行ってしまった。
 どうやら彼女は相当恐れられているようだ。あの二人にも、そして美鈴にも―――

「さてと、それじゃ美鈴」
「は、はいぃぃ!!」
「一体今まで何処で油を売っていたのかきっちり説明して貰いましょうか?」
「はひぃぃぃぃぃ!」

 完全に咲夜に対してビビりまくってしまい会話にすらならなそうな展開になっている。そしてそんな展開に完全に置いてけぼりを食らってしまったケンシロウは―――

「待たれよ、美鈴は己の誇りと紅魔館の門番の地位を掛けての死闘を行おうとしていた所だったのだ。俺は同じ拳法家としてその戦いの行く末を見守らねばならないのだ」
「・・・・・・貴方、誰?」

 初対面ならではの反応有難う御座います。

「あ、えぇと・・・ケンシロウさん。この人は十六夜咲夜さんって言ってこの紅魔館のメイド長を務めている―――」
「貴方は黙ってなさい美鈴」
「は、はいぃ!」
「で、さっき美鈴から聞いたけど、貴方の名前はケンシロウと言うのかしら?」
「そうだ、北斗神拳第64代伝承者で今は香霖堂で働いている」
「すると、貴方があのゴシップ新聞に書かれていた亜人で間違いないようね」

 どうやら射命丸の新聞は幻想郷に広く知れ渡っているようである。ゴシップ新聞として―――

「にしても・・・にわかには信じられないわねぇ、あんたみたいなのがあの魔理沙を追い返したり博麗神社を破壊したり人里を壊滅させたりしたなんて。どう見ても二頭身の変な奴って言う風にしか見えないわよ」
「仕方あるまい。これも北斗の運命なのだ。俺は生まれた時から暗殺者の道を歩む事を運命づけられていた身だ」
「は?」
「だが、微塵の悔いもない。俺はこの拳と北斗神拳二千年の歴史を背負ってこの幻想郷で生きて行くつもりだ」
「えと・・・あっそう・・・大変ねぇ」

 すっかり論点がずれてしまい咲夜自身もどう対応したら良いのか困り果てる始末になってしまった。だが、ケンシロウ本人はそんな事微塵も気にしてる様子はなく、寧ろ言ってやったかの様に満ち足りた顔をしていた。
 本当に満ち足りた顔をしていましたとも。

「ちょっと、いい加減にしてくんない? こっちだって暇じゃないのよ。さっさと終わらせて
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