第7話 激戦開幕! 幻想郷に安息の地はないのか!?
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だとぉ!!」
「馬鹿な、我らは何処からどう見ても紅魔館最強の戦士の筈? それが一体何故―――」
「男がメイド服着てたらそりゃ変質者扱いされても仕方ないだろうがぁぁぁ!」
「「そ、そうだったのかあああ――――!!!!」」
今更なショックを受ける紅魔館最強の戦士二人。
「お、俺達は・・・道を間違えたのかも知れない―――」
「無念だ、俺達のこの体は・・・メイド服を着るには血で汚れ過ぎていたのだ―――」
「悲しき戦士達よ・・・だが、その涙はお前達が人である事の証。その涙を忘れぬ限り、お前達はこの館の最強の戦士である事に変わりはない筈だ」
「け、ケンシロウ・・・俺達の苦しみを分かってくれるのか?」
「俺達は、あんたを待ち望んでいたのかも知れない。俺達の苦しみを分かち合ってくれる存在を」
「ライガ、フウガ―――」
男達の熱い友情の芽生えた瞬間だった。ライガとフウガ、そしてケンシロウの三名が硬く手を握り合い互いの辛さ、苦しさをその胸に刻み込んでいた。
かたやメイド服、かたや上半身素っ裸の状態で―――
「なぁ、これのツッコミを入れるのも・・・もしかして私の仕事なのか?」
そりゃそうでしょ。
***
とにもかくにも美鈴の紅魔館の門番クビ騒動はこうして幕を閉じる事となった。
美鈴は勘違いをしていたが為に門番の仕事を長い間サボっていた罰として数か月間の減給と休日の返上、更には新人兼アルバイトでもあるライガとフウガの教育を任される代わりとして紅魔館の門番の地位へと返り咲く事となれた。
彼女自身後輩が出来て嬉しい反面今まで仕事をさぼって居眠りしていたのがこれからはやり難くなってしまったと少しぼやく日々が続いているようだが、それでも彼女は元気にやっているようだ。
門番不在なのを良い事に大図書館に堂々と盗みに入った霧雨魔理沙はケンシロウの突然の襲撃に加え、ライガとフウガのピッチリメイド姿を目にしてしまったが為にそれがトラウマとなってしまったのか暫くの間本と向き合えなくなる日々が続いたとか続かなかったとか。
そして、一応事件を解決してくれた謝礼として、それから数日の後、霊夢が居候している香霖堂に家財道具一式が咲夜の手回しで届けられたと言うのは記憶に新しい話だったりする。
「これで家具代が浮いたわ!」
「それは良かったね。だけど―――」
ただ、一つ難点を言うとするならば、狭い香霖堂の中に家財道具一式を納めてしまったが為に店内に入る事が出来ず、結果としてケンシロウ、霊夢、霖之助の三人は揃って店の外でキャンプ生活を余儀なくされてしまった事位であろう。
【文々。新聞 第2号】
『新たに二人の亜人が出現!紅魔館いよいよ幻想郷侵略へ乗り
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