第7話 激戦開幕! 幻想郷に安息の地はないのか!?
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北斗現れる所乱あり―――この言葉をご存じだろうか?
その言葉が示す通り、北斗を司る者あるところ必ず災いが起こると言う何とも不吉な言葉である。
そして、此処幻想郷に今、北斗を司る男達がやってきた。
力なき人々を救う為にその力を使う者―――
己の信念に従い覇道の道を突き進む者―――
残り少ない命をただただ救いの為に費やす者―――
男達は皆己が信じる道をただただ進み続けるだけだった。
例え、その先にどのような困難が待ち受けていたとしても男達は止まる事は決してないだろう。
ただ一つ言える事があるとすれば・・・
物凄く『はた迷惑な奴ら』だと言う事だろう―――
***
ケンシロウと霊夢の二人は、人里で知り合った美鈴と共に異変が起こったとされる場所、紅魔館へ向けて歩を進めていた。
無論、その道中では凶悪な盗賊集団と出くわす事などなく、ましてや血に飢えた殺人鬼にすら会う事も無い為に本編であるような【あべし】や【ひでぶ】的な展開などは一切なくただただ歩き続ける場面が続く何とも小説的に退屈極まりない光景が展開されていた。
ただし、その間ケンシロウはと言うと美鈴に紅魔館やその当主の事などについて詳しい話を聞いていたりケンシロウが野に咲く花を見る度に世紀末的な発言を繰り返して回りを困らせたりする等、一応イベントはあったりしていたりするのだが、正直そんな場面を書いて良いのかどうか悩む今日この頃だったりする。
が、何も書かないでこうして地の文だけで進行出来る程これを書いてる私自身の文章力はないので退屈しない程度に見て行く事にするとしよう。
「にしても面倒臭いわねぇ・・・何時も飛んで移動してるからこうして歩くと足が痛くて溜まんないわ」
「何時も飛んでばかりだと体が鈍っちゃいますよ。それに歩く事だって健康には良いですし飛んでると普段気づかない事も気づけたりするじゃないですか」
「そうかもね、こうして地面を向いて歩いていれば落ちている小銭を見つけられるかも知れないし」
「霊夢さん、常に飢えてるんですね」
因みに、何故飛べる霊夢と美鈴が歩いているのかと言うと、それはケンシロウが空を飛べない為だったりする。
「・・・・・・」
霊夢と美鈴の二人が話をしている間、ケンシロウは一人無言のまま歩き続けていた。今、彼の胸中には巨大な戦慄が渦を巻いてうねり狂っていたのだ。
ケンシロウは悟っていたのだ。今から向かう紅魔館にて激しい戦いが起こると言う事を。血で血を洗う壮絶な死闘が待っていると言う事を―――
「どうしたんですかケンシロウさん、さっきから暗い顔してますけど?」
「美鈴、さきの話が本当なら、これから向かう紅魔館とやらは恐ろしい場所なのだろうな」
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