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銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第百六十話 謀議
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だが帝国も連邦同様、辺境星域の開発に関心を失い惑星探査に見向きもしなくなる。その後帝国が一時期では有るが探査船を頻繁に出す時期が来る。帝国暦332年〜373年までの期間だ。

帝国暦332年〜373年、別に当時の皇帝が惑星開発に目覚めたわけではない。帝国が同盟と接触してからフェザーンが成立するまでの期間なのだ。この期間、帝国はイゼルローン回廊以外に同盟に攻め込むルートが無いかを必死で探したのだ。

だがルートは見つからなかった。レオポルド・ラープがフェザーン回廊を見つけたにもかかわらず、当時の帝国軍、そしておそらく同じ事をしたであろう同盟軍も発見できなかった。何故なのか、その理由がこの資料から分かるかもしれない。そこからフェザーンと地球の繋がりを示すものが見えれば、キスリング達の目を地球教に向けることが出来るかもしれない……。


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