第7話 単独
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着るニャ?」
「ああ」
「わかったニャ」
思ったよりすんなりと従ったな。
生地はそれほど厚くは無いが、防刃・魔法耐性も付与してある。
俺の煩悩も多少だが抑えることが出来て、一石三鳥だろう。
俺は立ち上がると、リムンヘルドの街へと再び入っていく。
さて、そろそろギルドの仕事をするか。
いつまでもクラインに金を払わせるわけにはいかない。
ヒモになってしまう。
ということで、ギルドに行こう。
クラインもいるだろうし、丁度良いだろう。
「シュトラーセ、どこ行くニャ?」
「ギルドだ」
「何するところニャ?」
「仕事を受けるところだな」
「…ニャるほど」
猫人族には、仕事という概念が無さそうだな。
自給自足で生きているんだろう。
まあ、すぐに慣れるだろう。
ギルドへと向かいながら、ノイと交流を図るとするか。
「ノイの故郷はどこだ?」
「あっちニャ」
…何ともアバウトな答えだ。
ノイの指差した方角は、東か。例の聖教国とやらのある方角だな。
「聖教国から来たのか?」
「確か、そんな名前の国があったニャ」
こいつ、俺の予想以上にバカじゃない!?
ちゃんと勉強とかさせれば、まともになりそうだ。
「シュトラーセの故郷はどこニャ?」
「東の海を越えた先だ」
「ノイ、海見たこと無いニャ」
海を見たことが無いということは、内陸部に住んでいたということか。
なら、仕方ないか。
「ノイ、水たまりは分かるな?」
「分かるニャ」
「それのでかいやつだ」
「…身も蓋も無い説明ニャ」
やかましいわ。
言うほど間違ってないはずだ。
「ノイは戦えるのか?1人でここまで来たんだろ」
「聞いて驚くニャ。ノイは、魔法が使えるニャ」
「へー」
「リアクションが薄いニャ…。予想外ニャ」
「何が使えるんだ?」
「風魔法ニャ」
風か。
場所を選ばない魔法かな。
「でも、お父さんは別の魔法も使えたニャ」
「どんな?」
「絶倫だったニャ」
………。
「どういう意味ニャ?」
「まだ知らんでいい」
「分かったニャ…」
不服そうではあるが、一応は納得したか。
しかし、絶倫になる魔法があるのか。
欲しいような、いらんような。
とか何とか考えている間に、ギルドに到着。
ギルドの中に入ると、周囲を見渡す。
「シュトラーセ、来たか」
見つけた。
「…背中に何かぶら下がってるぞ」
「ああ。拾った」
「拾った!?猫人族をか!?」
「拾った」
そんなに驚くことか。
頭だけ振り返りノイを見ると、不
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