暁 〜小説投稿サイト〜
アバヤ
第一章
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ラーは公平です」
「だから男女共に」
「仕事は違いますが」
 行うそれは違うがというのだ。
「人の努力を見ておられますので」
「だから私も」
「はい、学問にお励み下さい」
「今からもね」
「間もなく家庭教師の方が来られます」
 実は学校から帰ってそれで一息ついていたのだ、コーヒーを飲んで。
「そしてそのうえで」
「学問ね」
「お励み下さい」
「家庭教師も前からいたけれど」
 やはり家が前以上に裕福になってというのだ。
「ダンスや馬術にまで」
「家庭教師がついていますね」
「もう欧州の王族並ね」
「ですが日本の皇室程ではありません」
「日本の皇室は」
 この世界で最も古い国家元首の家の名前が出るとだ、サウサンは真顔になってルクマーンにこう返した。
「こんな贅沢はしていないわね」
「日本は我が国なぞ比較にならない位大国で豊かで」
「あの皇室も」
「資産もです」
「サルサール家なんて」
「おそらくそうですが」
 所有している国宝や芸術品の数が違うのだ、伊達に皇紀によれば二六〇〇年以上の歴史を持っている訳ではない。
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