第一章
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「シャッターが増えてきて」
「お客さんも減って」
「寂しいな」
「何かあれやな」
たこ焼きを慣れた手で一個一個素早くひっくり返しつつだ。美咲は言った。
「疫病神がおる感じやな」
「この天下茶屋に」
「そんな気がするわ」
「あんたのお父ちゃんは結核になったし」
「昔は死ぬ病気やったさかいな」
終戦の頃までそうだった、結核になればもうそれで命はなかった。
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