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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第240話
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………」
重々しい様子を纏って答えたリフィアの話を聞いたリィン達は絶句し
「……リフィア殿下、プリネ姫。今更な話になるが”本来の戦争回避条約”は一体どんな内容だったんだい?」
「”本来の戦争回避条約”……?」
「お、お兄様……?それは一体どういう意味なのですか……?」
オリヴァルト皇子の質問を聞いたゲルドは不思議そうな表情で首を傾げ、アルフィンは戸惑いの表情で訊ねた。
「……実は今回の決戦の打ち合わせの後にカシウスさんから教えてもらってわかった事なのだが、メンフィルはアリシア女王陛下達にヴォルフ砦とハーケン門の通行の許可を要請しに行った時に”戦争回避条約”の話になり、条約の内容を知ったクローディア姫がシルヴァン陛下達に条約内容があまりにも理不尽過ぎると指摘したとの事だが、その際にリウイ陛下は本来は戦争回避の条約に関して更に厳しい条約の案も出ていたがリウイ陛下やプリネ姫達の口添えによって条約内容をあそこまで”譲歩”したと口にしたとの事だ。」
「あ、あの条約内容で”譲歩”したって……!」
「”本来”は一体どんな理不尽な事を要求していたんだろうね〜。」
オリヴァルト皇子の話を聞いたトワは信じられない表情をし、ミリアムは意味ありげな笑みを浮かべてリフィア達を見つめた。
「”戦争回避条約”は既にあの内容が正式な内容とされ、メンフィル、エレボニア双方共にあの内容に納得し、調印している。メンフィル政府内で否決された条約内容等、知らぬ方がよいと思うぞ。」
「リフィアお姉様………」
重々しい様子を纏って答えたリフィアの説明を聞いたプリネは複雑そうな表情をし
「それでも知るべきなんだ。私達の後世がエレボニアを衰退させ、皇族の一人であるアルフィンをエレボニアから追放させて他国に永住するように仕向けたメンフィルを恨み、再び戦争を仕掛けると言った愚かな事をしない為に私達はどれだけメンフィルに”情け”をかけてもらったのかを私達の後世に教える為にも。」
「お兄様………」
「……………」
オリヴァルト皇子の話を聞いたアルフィンは驚き、ミュラー少佐は目を伏せて黙り込んでいた。
「…………領地贈与や賠償金等については同じだったが、メンフィルに引き渡し、後にメンフィルが処刑する者達の中に”蒼の深淵”達やアルバレア並びにカイエン公爵家を含めた”四大名門”全ての当主夫妻に加えてユーゲント皇帝自身、そしてアルバレア公爵家に関しては”一家全員”だ。」
「何ですって!?」
「し、”四大名門”全ての当主夫妻に加えてユーゲント皇帝自身も処刑されていたかもしれなかったって………!」
「………ま、”貴族連合”がメンフィルに戦争を仕掛けたのだから、当然”四大名門”である”ログナ
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