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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第240話
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カに質問するサラ教官の質問内容を聞いたリィンは冷や汗をかき

「……水の巫女が何を考えているのかは俺もわからんが、奴自身は領地欲しさに自ら戦を仕掛けるような好戦的な性格ではない。」

(まあ、その事に関しては断言できるだの。というか水の巫女がそのような事をしたら、本物かどうか我ですら疑うだの。)

サラ教官の疑問にセリカは静かな表情で答え、セリカの説明にハイシェラは納得した様子で頷いていた。

「―――加えて、今回の戦いに加勢に来たレウィニア軍は生粋の”神殿派”ですから、裏切りや何らかの暗躍をする可能性はほぼゼロといっても過言ではないのでそう言った心配は無用ですわ。」

「”神殿派”、ですか?」

「……まさかとは思いますがそのレウィニアという国家もかつてのエレボニアのように内部分裂が起こっているのでしょうか?」

セリカの説明を補足するように答えたシグルーンの話を聞いたエリスは不思議そうな表情をし、クレア大尉は真剣な表情で訊ねた。



「ああ。レウィニア神権国の絶対君主である土着神―――”水の巫女”を敬愛するのが”神殿派”。対して限られた者達にしか姿を見せない”水の巫女”の存在を疑い自らで国を動かそうとするのが”貴族派”。かつてレウィニアはこの二つの勢力に分かれていたとの事だ。」

「”分かれていた”ということは既に解決したのですか?」

ゼルギウスの説明を聞いてある事が気になったアルフィンは不思議そうな表情で訊ねた。

「はい。エレボニアの”貴族派”のように腐敗していたレウィニアの”貴族派”は国を支配下に置くために様々な裏工作を行い、レウィニアを乗っ取ろうとしたとの事ですが、その事に逸早く気づいたレヴィア将軍を筆頭に”神殿派”が”貴族派”を電撃的な速さで制圧。そして腐敗した”貴族派”は斬首刑となり、レウィニアの内部分裂は解決したとの事です。」

「ざ、”斬首刑”って………」

「メンフィル並みに処罰方法が過激すぎだろ……」

シグルーンの説明を聞いたエリオットは不安そうな表情をし、トヴァルは厳しい表情で呟き

「……そこに補足しておくが”斬首刑”になったのは首謀者達だけでなく首謀者達の家族――――両親は当然として、奥方に子供等”首謀者達の家族全員”だ。」

「そ、そんな……!どうして両親や奥方、子供まで処刑したんですか……!?」

ゼルギウスの説明を聞いてリィン達と共に血相を変えたアリサは信じられない表情で訊ねた。



「”家族”を殺された恨みによってその殺された家族が後の災厄とならない為の予防策という意味もあるが、余達の世界では一族の連帯責任は当然という考えだ。特に内戦等国家を乱すような真似等した者は例外なくその者の妻や親、子供は全て処刑される。」

「…………
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