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GATE 株式会社特地電工 〜彼の地にて 斯く戦えり〜
第一部
事務所が無い?!その4
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 これはしまった、好感度を下げてしまったか?




 「はい、大丈夫です!」


 「手続きは完了しています、こちらの書類とパスを持って、特地へ行けますよ・・・?」



 「あ、それはどうも。えっと、次は何窓口へ行けば?」(←まだ寝ぼけている)


 「いえいえ、手続きはここで、この書類とパスで終わり、です。

  えっと・・・ゲートを通るときにそのパスを見せさえすれば、

  もう向こうへ自由に行けますよ?」



 「あ、そうですか・・・ありがとうございます。じゃぁ、私はこれで・・・」



  ノロノロと立ち上がり、書類をモタモタとカバンに仕舞い、


  パスをポケットを突っ込み・・・損ねて、落っことす・・・



 
「「あっ・・・」」




 受付嬢と同時に、堕としかけたパスを空中でキャッチ!そして・・・

 何かの青春映画のように2人の手が触れあい、同時に手を引っ込める。(お約束?)


 えっと・・・ちょっと気まずい・・・?



 「あぁ、すみません」

 「・・・パス、再発行は大変ですので大事になさってくださいね・・・」



 いやぁ、甘酸っぱいねぇ〜。

 こちとら「おじさん」と来た日にゃ、若かった頃ならともかく、

 最近はこういう展開もなかなか無くてねぇ〜。思わず惚れちゃいそうだよ〜。

 メンドクサイとか思われたらショックなのでこの辺にしておくかねぇ〜?



 「あのぉ・・・」と受付嬢が人の顔をのぞき込むようにじっとこちらを見ている。

 はひいぃ??


 セクハラとかしていませんよ?

 ちょっとアタマのおかしな事を考えてボーっとしてたかもしれませんけど、

 そんなのオモテに出していませんよね?


 受付嬢のあなた、「人の心が読める」とか微妙にSFチックな人とかじゃ無いですよね?


 私、訴えられますか?相手取られちゃうんですか?




 「い、い、いやぁ、あの、何か失礼をば?」

 「いえ、あのぉ・・・私、今日は早上がりなので・・・

  もう、これからゲートの向こうに帰るところなのですが・・・

  あちらまで一緒に行くぐらいのご案内でしたら・・・おせっかいかも、ですか?」


 なんと、道案内をお申し出くださった!!


 「あ、それはとてもありがたい・・・いや、でも、

  初対面の方にそこまでして貰うのも申し訳ないような・・・」



 「いいんですよ、どうせ同じ道を行くところでしょうから、知らん顔して歩くのも気まずいし・・・

  特に初めての方には戸惑いもあると思いますし・・・。」

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