第七話 安息地
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オウが叫ぶと教会の中から一人の女性プレイヤーが出て来た。
サーシャ「あ、キバオウさん。 そちらは?」
キバオウ「攻略ギルド、『円卓の騎士団』のギルドマスター、アーサーはんですわ。 ほらさっきメールで説明した。」
サーシャ「あ、そうですか。 初めまして、アーサーさん。 私はサーシャ。 一応、この教会の責任者ということになっています。」
アーサー「しばらくの間、お世話になります。 ところで、俺も一応攻略があるので、そちらの子供の護衛は出来ない時があるかも知れないんですが、それでも良いですか?」
サーシャ「それはもちろんです。 攻略の邪魔をするわけにはいきませんので。」
その時、サーシャの後ろから子供達が出て来た。
子供達は俺の周りを囲み、俺の武器や防具をまじまじと見始めた。
因みに今は龍爪剣ではなく、普通の両手剣を装備している。
サーシャ「こら、お客様に失礼でしょ。」
アーサー「いえ、これくらいの歳だったら剣に興味を持つのは当然です。 確か君達にも持てる武器がいくつかあったから、それを貸して上げよう。」
サーシャ「いえ! そんなこと、それで大切な武器を壊してしまってもいけないので。」
アーサー「いえ、何時売ろうかどうか悩んでたようなもう使わない武器なので。 それに、俺が攻略で使う武器はこの子達には重すぎて持てませんよ。」
サクマ「アーサー!! てめえ何も言わずに何処かいくんじゃねぇー!!」
後ろからサクマにドロップキックされそうになるが、それを受け止める。
少し前から急速に近付いてくるプレイヤー反応が有ったからな。
アーサー「甘いな、サクマ。 俺を不意打ちしたいなら隠蔽スキルをもう少し上げておくんだったな。」
サクマ「うるせぇ! 何処か行くんだったらメールぐらいしやがれ! お前は自分の立場が分かってんのか!?」
アーサー「分かってるよ、ギルドメンバーにメールしなかったの事に関しては悪いと思ってる。 って言っても、今からメール送ろうと思ってたところなんだが。」
サクマ「ギルドメンバーには俺からメールをしたがサクラにだけはしてない。 さっさとメールしろ。 俺は帰る。」
アーサー「あぁ、悪いな。」
サクマ「そう思うならさっさとメールしたらどうだ?」
その言葉に素直に従い、俺はサクラにメールを送る。
内容は「急に居なくなってしまってすまない。 部屋の外に大量のパパラッチがポップしたから逃げた。 今、始まりの街の教会に匿って貰うところだ。 サクラもパパラッチに見付からないようにこっちに来てくれ。」と書いた。
サーシャ「あのー、今の人は?」
アーサー「ウチのギルドのメンバーの一人、サクマです。」
キバオウ「サクマはん、かなり怒ってたみたいやけど
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