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転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1439話
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「けど、だからってどうするんだよ! このままだと、捕まるよりも前に死ぬだけだぞ!? それなら大人しく降伏した方が……」
「ふっざけんな! 俺は絶対に捕まりたくねぇ! そんな真似をしたら、死刑になるじゃねえか!」
「それこそふざけるなよ! お前が今までやった事が返ってくるだけだろ!」
「何だ、こらぁっ! やるのか? お前本気でやっちまうぞ!」
「……なぁ、逃げるのはどうだ? ここにいても捕まるか死ぬだけなんだから、それならいっそ……」
「逃げる? 逃げるか。……なるほど、それはありじゃないか?」
「いや、けどそれだと俺達脱走兵って事にならないか?」
「別に無理にとは言わないぜ? 降伏したり死にたいってんならな」
「ぐっ、そ、それは……」
「なぁ、脱走するって事は、何か金になる物を持ってった方がいいんじゃねえか?」
「ああ、それは言える。……けど、何を持っていく。戦車なんてのはごめんだぞ」
「ぶははは。それは俺もごめんだ。普通に考えれば、武器とか車とか、後は……この軍のデータとかどうよ?」

 スライムを通して、色々な場所からの会話を集める。
 そんな中で、俺が探している条件にピッタリの奴等がいたので、スライムを収納するとそのまま影のゲートを使ってそいつ等が言い争いをしている部屋のすぐ側に姿を現す。
 そして……

「逃げる気か?」
『なっ!?』

 突然掛けられた声に、それを聞いていた者達が鋭く息を呑む。
 まぁ、それは仕方がない。丁度逃げようという相談をしていたところに俺がいたんだから。
 咄嗟に銃口を俺に向けようとした兵士達だったが、次の瞬間には瞬動を使いすらせず接近し、通り抜け様に銃身を殴り、銃を吹き飛ばし、もしくは破壊していく。
 今の一撃を受けた者達は、どんな攻撃を受けたのか全く理解出来なかったのだろう。ただ呆然と目の前を通り過ぎていった俺へと呆然と視線を向けるだけだった。
 そんな男達を見て、笑みを浮かべつつ口を開く。

「さて、俺が誰か分かるか?」
「……っ!? アクセル・アルマー!?」

 男の一人が俺を見てそう叫ぶ。
 その言葉は、当然ながら他の連中にも動揺をもたらし、それぞれがざわめく。

「正解だ。で、俺の生身での戦闘力は今見せた通りだ。当然銃程度で俺を殺せるとは思うなよ?」

 まずやるべき事は、相手を絶望に突き落とす。
 こちらの言う事を素直に聞くようにする為だ。
 何らかの希望を持っていれば、それに縋って俺の言う事を聞かないという事も十分に有り得るのだから。
 そして兵士達全員の顔に満遍なく絶望が広がったところで、再び口を開く。

「さて、もう一度聞く。お前達は逃げ出す相談をしていたな?」

 再び戻ってくるのは沈黙。
 だが、今回の沈黙は俺という
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