機動戦艦ナデシコ
1439話
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「あらあら、人妻なのに随分と初心なのね」
「人妻って……妙にエロい表現だと思わない?」
「ちょっ、美砂。その辺にしておきなさいよ。後でナタルに叱られるわよ?」
「だって、アクセル君とか好きそうな感じがするもの」
「それは……」
おい、そこの2人。何を好き勝手に言ってるんだ。
別に俺は寝取りとか寝取られとか興味ないぞ。
……あ、でも本来なら原作でマリューはムウとくっつく予定だったんだから、これも一種の寝取りに入るのか?
まぁ、その結果ムウはナタルと結婚して幸せにやってるんだから、本人に異論はないだろうが。
「はいはい、その辺にしておきなさい。ナタルが睨んでるわよ」
レモンの言葉で、人妻云々についての話は終わる。
その辺にしておけというのは円も言ったが、やはりレモンと円では格が違ってしまうのだろう。
……ナタルが噴火寸前な程真っ赤になっているのも関係してるのかもしれないが。
「ま、ともあれ俺は行ってくる。量産型Wやメギロートには、施設の攻撃はしないようにしておいてくれ」
それだけを告げ、影のゲートへと身を沈めていく。
シロガネのブリッジでは、まだ何だか色々と言い争いをしているようだったが、これ以上構っていれば、またルリの同類を逃してしまう可能性が高いのだから。
「……さて、基地施設にやって来たのはいいものの、問題はどこに標的がいるのか分からないって事だよな」
標的という言葉だとちょっと物騒か? この場合は目標と言うべきか。
現在俺の姿は、既に基地施設の中に入っている。
影のゲートを使える俺にとって、このくらいの侵入は全く問題なく行えるのだから。
もしこの世界の住人が俺の侵入を何とかしようと思うのであれば、それこそいたるところに監視カメラを仕掛け、人をずらっと並べるような真似をするしかない。
……まぁ、人が多ければ気配遮断を使うだけだが。
周囲では戦闘中という事もあって、かなり騒がしくなっている。
それこそ、俺というイレギュラーがここにいても誰も怪しまないくらいに。
「おい、どうなってるんだよ! あれだけの量の戦車があれば、向こうをどうにか出来るって話だっただろ!? それがなんでこんなに一方的に負けてるんだよ!」
「知るか! 元々上の奴等の希望的観測で決めた事なんだろ! そもそも、相手がシャドウミラーだって時点でこっちに勝ち目なんか最初からなかったんだ!」
「今更そんな事を言っても意味はないだろ! それより、この状況を早くどうにかしないと俺達の未来は真っ暗だぞ!」
「そうだ、討伐軍に降伏を……」
「馬鹿野郎! 向こうに降伏すれば、犯罪をやったことがなかったかどうかを事細かに調べられる! それじゃあ、結局捕まるだけだ!」
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