暁 〜小説投稿サイト〜
フェイト・イミテーション ~異世界に集う英雄たち〜
ゼロの使い魔編
三章 王女からの依頼
魅惑の妖精亭
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たわ。」
「まあ、こっちは泊めてもらっている身でもあるからな。店の儲けの助けになるならなりよりだ。」
「まあアンタわね。後は・・・」
「む・・・」



「やっぱり無理よこんな生活!!」

 ルイズの悲鳴に近い言葉に、架は今日何度目かのため息をつく。
 架が雑務に追われる一方でルイズは当然接客の仕事を任されたわけだが、案の定上手くいかなかった。
 やれ酒を注げと命令されただの気安く触られただのということで、客に罵声に平手打ちに蹴り、果ては顔面に酒をぶちまけたという。その時は流石に止めに入ったのだが。
 予想はしていたがここまで予想通りとは・・・。
 
「それも借りた部屋は何!?ここが人の寝る所なの!?物置小屋と言った方がまだ納得よ!!」
 
今架とルイズがるのはスカロンから借りた部屋なのだが、聞いていた以上のボロ部屋だった。
 架が急遽掃除をして何とか座れるようにはなったものの、床や窓は音を立てるわベッドもカビ臭いし一つしかない。まあでも野宿するよりは何倍もマシというものだ。


「冗談じゃないわ!これじゃあ他の安宿に泊まった方がマシよ!!」
「泊まろうにも一文無しだろうが俺ら・・・」

 そう思ったのだが、ルイズの喚きは止まる素振りを見せない。フォローにまわる架の言葉も仕事の疲れも手伝って覇気がない。
 結局散々不平不満を言った挙句に「もう寝る!」とボフンとベッドに横になってしまった。

「(はあ・・・今回の任務、上手くいくのか・・・?)」

 窓の外をぼんやりと見やる架の顔には、初日から諦めの色が濃かった。



 

 翌日からも、相変わらずの日々が続いた。架は仕事の最中、客たちの会話に耳を傍立てていたし、ルイズも相変わらずの接客態度だったが、それでも何か話が聞けないかと奮闘する毎日だった。
 
 転機が訪れたのは、二人が『魅惑の妖精亭』に来てから数日たった頃である。







 ―――――――――――――
 
おまけ ―魅惑の妖精亭に行く少し前のこと―

カ「所持金ゼロか・・・」
ル「ねぇヴァロナ、少しお金貸してよ。」
ヴ「しょーがねぇなぁ。」
カ「こらルイズ!ヴァロナも甘やかすな!」
ヴ「あ〜でも俺もあんまし余裕がねぇな・・・。ちょっとそこのカジノで増やしてくるか。てなわけで行くぞ。」
カ「はぁ?何で俺も?」
ヴ「二人でやった方がいいだろ。それに主の尻拭いをすんのも使い魔の仕事さね。」
カ「む・・・分かったよ。」
ル「カケル・・・」(期待に満ちた目)

 〜〜30分後〜〜

ヴ「スッカラカンだな・・・。」
カ「くそ、何故だ・・・。」

 セイバー→幸運:D アサシン→幸運:E

ル「よく考えたら上手くいく訳なかったわ
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