第177話
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並びにセドリック皇子との政略結婚を迫っていたらしいんだけど……肝心のユーゲント皇帝は首を縦に振らず、”鉄血宰相”の擁護や内戦を止めるように説得しようとし……業を煮やした2人に殺されたらしいわ。」
「それは……………」
「………………………陛下の命を奪った不届き者の二人はどうなったのですか?」
レンの説明を聞いたエリィは複雑そうな表情をし、ヴィクターは目を伏せて呟いた後目を見開いて真剣な表情で尋ねた。
「ヴァイスお兄さんと、皇帝夫妻を保護する為にお兄さん達と一緒にバルフレイム宮を攻めたゼクス中将の手によって討ち取られたわ。」
「………そうですか……………オリヴァルト殿下達はその事は既に知っておられるのですか?」
「ええ。―――ああ、ちなみにこの件は緘口令がしかれているから絶対に誰にも話さないでよ。」
「……どうしてかしら?せめてエレボニアの人達には知らせるべきだと思うのだけど………」
ヴィクターの質問に答えたレンの話を聞いたセシルは不思議そうな表情で尋ねた。
「オリビエお兄さん――――――――――オリヴァルト皇子の強い希望よ。新たな未来が待っているエレボニアの民達に新たな憎しみを持たせない為と……何も知らないアルバレア家やカイエン家の親族たちを守る為だそうよ。」
「あ………!」
「オイオイオイ………!”アルバレア”って事は……!」
「ああ………オリヴァルト殿下はユーシス達が迫害されると思って、彼らを守ろうとしているのか………」
レンの説明を聞いたエリィとランディは声を上げ、ロイドは真剣な表情で頷き
「………………その事実、ユーシス君は知っているのですか?」
ヴィクターは黙り込んだ後真剣な表情でレンを見つめて尋ねた。
「ええ、既に”Z組”の人達全員を集めてその人達だけに知らせて、決して誰にも話さないようにする事を言い含めてあるわ。まあ、ユーシスお兄さんはその事を知った時、”Z組”の人達にしばらく一人にしてくれって言って、その場から去ったけど。」
「そうですか……………」
レンの答えを聞いたヴィクターは頷いた後目を伏せて黙り込み
「ユーシスさん……大丈夫かしら?」
「――――父親が”貴族”が仕えるべき”皇”をその手にかけたのですから、色々と思う所はあるでしょうね。」
「血縁者が”皇”をその手にかけた罪はあまりにも重いからな……国にもよるが、最悪の場合一族全員打ち首になってもおかしくないぞ………」
心配そうな表情で呟いたエリィの言葉にフェミリンスとツァイトは目を伏せて呟き
「……今は彼を信じるしかないな。それに彼も仲間がいるだろう?」
「……だな。今日出会ったばかりの俺達がどうこう言うより、一緒に戦ってきた奴等が何と
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