異伝〜ガイ・バニングス殺害事件の真相〜
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〜3年前〜
「はあっ、はあっ…………なあ、アリオス……お互い限界みたいだし……今日のところは休戦にしねぇか?」
「……何を馬鹿な……知られた以上、お前をここから帰すわけにはいかん……来月の式を無事迎えたくば殺す気でかかってくるがいい……!」
3年前、ガイと死闘をし続けていたアリオスはガイの提案を聞いた後厳しい表情で呟き
「んなの出来るワケねえだろ……そしたらお前やシズクちゃんを式に呼べねえだろうが……?」
ガイは口元に笑みを浮かべて答えた。
「……!」
「安心しろ……お前らの計画は誰にも話しちゃいない……ダドリーかルファディエルあたりに協力してもらおうかと思ったが……ダドリーは融通効かねぇし、ルファディエルの場合は表で頷いておいて、裏で動く可能性がある上……容赦がねぇし、アイツと違って腹黒いしな…………恐らくお前達の事を知ったら良くて”処罰”……最悪の場合お前達自身の命を”抹殺”するか、2度と社会復帰できないぐらい叩きのめす方向で俺に隠れて動くだろうしな。セルゲイさんにだってまだ相談してないんだぜ……?」
「お前……それを聞いて俺が好都合と判断するとは思わないのか……?」
ガイの説明を聞いたアリオスは信じられない表情で尋ね
「いや……?だってお前、不器用だし。じゃなかったらこんな場所にノコノコ一人では来ねぇだろ。」
「くっ……」
ガイの話を聞いて図星をつかれたアリオスは唇を噛みしめた。
「とにかく……このあたりにして今から呑みにでも行こうぜ?そうでなくてもここ2年、ロクに話もできなかったし……弟と彼女、後は居候腹黒天使の自慢話くらい、させろっつーの。」
「フッ……相変わらずだな……弟はたしか……もう15になるんだったか?」
「ああ、俺に似ずに結構な秀才でな。どこかの高等学校あたりに行かせたいと思ってるんだが……まあいいや。雨だし”ガランテ”にでも―――」
口元に笑みを浮かべて呟いたアリオスの言葉にガイが頷いて答えかけたその時、銃声が辺りに響いた!するとガイの服の胸の部分が血に染まった!
「あ――――」
それを見たガイは呆け
「!?」
アリオスは驚いた後ある方向に視線を向けた。するとそこには銃を構えたイアンがいた。
「先生……!?」
「……ハハ……なるほど……黒幕はアンタだったか……」
イアンを見たアリオスは驚き、ガイは撃たれた部分を片手に押さえて地面に膝をついてイアンを見つめていた。
「……悪いな、ガイ君。ご両親のことを考えたら君も誘うべきかと思ったが……多分、君は”絶対”に賛同しないと確信できてしまったのでね。」
「……先生……」
「ハハ……当たりですよ……先生が付いてるなら……多分……その
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