第175話
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いて声を上げ、ティオは真剣な表情でロイドを見つめて尋ねた。
「…………ああ、それは――――」
そしてロイドが答えかけようとしたその時!
「…………!」
なんとアリオスが刀を抜いてロイドに強襲した。しかし!
「……っ!」
「話の最中で奇襲をかけるとは……よほど知られたくない事のようだな?」
なんと同じように大剣を既に抜いていたヴィクターがロイドの前でアリオスの刀を受け止めていた!そして攻撃を受け止められたアリオスは後ろに跳躍して刀を構えてロイド達を睨んでいた。
「……見損ないました、アリオスさん。そこまでするなんて…………」
「かつては”剣聖”と称えられていた者が話の最中に奇襲をかけるとはな…………」
「どうやら完全に”墜ちた”ようですわね…………」
エオリアは蔑みの表情でアリオスを見つめ、ツァイトとフェミリンスは厳しい表情でアリオスを睨んでいた。
「……何を言われようとガイを死に追いやったのは俺以外の何者でもない。そして俺は……かつての相棒を犠牲にしてまで計画に協力する道を選んだ。そして今もなお……いたいけな少女の想いを利用して計画を完了させようとしている。全てはサヤのため……そしてシズクの未来のために。」
「…………アリオスさん…………」
アリオスの答えを聞いたロイドは真剣な表情でアリオスを見つめ
「シズクちゃんがこんな事をして喜ぶとでも……?」
「……私達があの娘を見つけた時……泣きながら私達に謝っていましたよ……」
エリィとセシルは複雑そうな表情で言った。
「無論、喜ぶわけがない。だが――――クロスベルという地の呪いはあの子から母と光を奪った。そしてクロスベルが大陸のこの位置にある以上、呪いは決して消えることはない。――――人の世の理を超越した”奇蹟”でも起きない限りは。」
「……!?」
アリオスの答えを聞いたロイドは目を見開いた。そしてアリオスは全身に膨大な闘気を纏うと共に自分の左右に分け身を現させた!
「分け身の戦技…………!」
「チッ!一人でも厄介だってのに、それが3人もいるのかよ!?」
アリオスの分け身達を見たエオリアは真剣な表情で呟き、ランディは厳しい表情で呟いた。
「―――無用な心配ですわ。女神たるこの私がいるのですから。」
「僭越ながら分け身の相手の一人は私も相手する。そなた達で全ての決着をつけるがいい……」
するとその時フェミリンスとヴィクターがそれぞれ武器を構えてアリオスの分け身達と対峙した!
「3年前ガイは……俺の事を一言も責めず、死闘の果てに命を落とした。そして”至宝”となった彼女はシズクの目を治してくれた。もはや――――後戻
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