第174話
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アリオスにした。
「ほう……?」
ロイドの質問を聞いたアリオスは目を丸くし
「……確かにおじさまやベルは経済や金融、クロイス家に関係する教団の情報には詳しそうだけど……」
「エレボニアとカルバードの水面下での暗闇……そのあたりの事情にまで通じているのは違和感があるな。」
「お互い接点が無い両名……なのに大統領になったディーターさんはアリオスさんを国防長官に指名した……」
「……なるほど、そう言う事か。その両者を結びつけたのがイアン先生だったという訳か。」
エリィ達の話を聞いたダドリーは推理し
「互いの欠点を補うため……そして利害が一致しているからか……」
「各方面の情報に詳しい者だからこそ、できた事ね……」
ヴィクターとルファディエルは真剣な表情で呟き
「ええ……―――違いますか?」
ダドリー達の話に頷いたロイドはアリオスを見つめて尋ねた。
「フフ……その通りだ。警察時代、お前達と同じく、俺とガイもイアン先生の情報には随分と助けられたものだった。教団のロッジ制圧作戦でも民間のアドバイザーとして協力していたくらいの情報通だ。そして遊撃士になった後も……彼とは頻繁に情報交換していた。一方で先生は、IBCの法務を通じてクロイス父娘と昔から親交があった。そして――――あらゆる情報と要素は先生のところに集約・統合され……クロイス氏は彼に誘導されるまま、様々な政治工作と”至宝”の力によるクロスベル独立を成し遂げた。その裏で、彼とマリアベル嬢によって真の計画が進められているとも知らずに。」
「真の計画…………」
アリオスの説明を聞いたロイドは真剣な表情になり
「『碧き零の計画』ですか……」
エリィは複雑そうな表情で呟いた。
「そう……サヤたちの事故についても先生はいち早く真相に気付いていた。そして俺に事情を打ち明け……俺も計画に協力する事となった。これが経緯だ。」
「……………………」
アリオスの答えを聞いたロイドは考え込み
「全てはイアン先生とマリアベルさんの掌の上……」
「…………とんでもねぇ話だぜ。」
ティオは疲れた表情で呟き、ランディは目を細めて呟いた。
「……これも同じく、疑問に思っていた事ですが……キーアを”太陽の砦”の地下から連れ出したのはアリオスさんですね?そして”黒の競売会”に出品されるローゼンベルク人形と入れ替えたのも。」
「そ、そういえば……」
「確かにその問題も完全には明らかになっていませんね。」
ロイドの質問を聞いたエリィは目を見開き、ティオは疲れた表情になり
「ああ、その通りだ。そてに関しては先生ではなく、マリアベル嬢の主導だったがな。どうやら
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