第174話
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
イアン先生の家族も含めてな。」
そしてすぐに気を取り直したアリオスは説明を続け
「!?」
「なんだと……!?」
「ロ、ロイドのご両親が!?」
「……初耳です…………」
「わ、私も初めて聞いたわ…………」
アリオスの口から出た予想外な事実を聞いたロイドは目を見開き、ランディやエリィ、ティオは驚き、セシルは戸惑い
「………………」
ルファディエルは真剣な表情で黙っていた。
「フッ……動じないという事は…………まさかその件までお前は知っていたのか?」
ルファディエルの様子を見たアリオスは静かな笑みを浮かべて尋ね
「へ…………」
アリオスの問いかけを聞いたロイドは呆けてルファディエルを見つめ
「ええ。以前ロイドと共に捜査一課に一時的に配属された時に過去の事件の資料は全て頭に入れたわ。その時の資料にあった”事故”の被害者でロイド達の両親がいたのも覚えているわ。」
尋ねられたルファディエルは頷いた。
「何だと?全く……相変わらず油断も隙もない女だな…………」
一方ルファディエルの答えを聞いたダドリーは眉を顰めた後呆れた表情で溜息を吐いた。
「あら。今後起こる事件解決の為に”情報”を仕入れるのは当然でしょう?」
「まさに異名通り”叡智”よね……幾らさまざまな事件に関わっている遊撃士(私達)でも全ての事件を覚えていられないわ。」
笑顔で答えたルファディエルの答えを聞いたエオリアは苦笑していた。
「俺の両親は……15年前、就航したばかりの飛行船の事故で亡くなっている……俺は物心ついたばかりでほとんど覚えていないけど……じゃあ、その時に……イアン先生の家族というのも?」
「ああ、奥さんとお子さん二人がそれに乗っていたと聞いている。俺にはシズクが残されたが……全てを失った彼の嘆きと哀しみは想像もつかないくらいだろう。そしてその時、ガイとイアン先生も同じ遺族として知り合っている筈だ。」
「…………………」
自分の問いかけに答えたアリオスの話を聞いたロイドは真剣な表情で黙り込み
「その情報は一課でも把握されていなかった……」
ダドリーは疲れた表情で答えた。
「……そして5年前の事件の後、俺は警察を辞め、遊撃士協会の門戸を叩いた。警察への失望、シズクの入院費用の捻出、色々と理由はあったが……単にサヤを失った哀しみから逃れたかっただけかもしれない。その気になれば幾らでも遊撃士の仕事に没頭することでな。」
「アリオスさん…………」
そしてアリオスの説明を聞いたロイドは真剣な表情で黙り込み
「ずっと疑問に思っていた事があったんです。どうしてディーターさんたちと貴方の存在が結びつくのかと。」
次の質問を
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ