第174話
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言した通り、”クロスベル帝国”になり……ディーター・クロイスは二人に”処刑”された。」
「……そしてメンフィルとクロスベルの連合軍によって二大国は本日、滅ぼされる事になるであろうな……」
「なっ…………!?―――!?まさか貴方は…………”光の剣匠”―――アルゼイド子爵!?何故ここに…………」
ダドリーとヴィクターの説明を聞いて驚き、そしてヴィクターを見て信じられない表情をした。
「………様々な理由により彼らと共に此度の決戦に同行させてもらった。―――このような形でそなたと邂逅する事になるとは非常に残念だ……”剣仙”殿が誇っていた弟子の一人にしてあのカシウス卿の弟弟子……それもトヴァル殿やバレスタイン教官も尊敬していた遊撃士であったそなたが今回のような大悪事に手を染めるとはな…………」
「……………………今の私は国防長官でも、遊撃士でもなく……ましてや八葉の剣士でもなく……ただの無類の剣士としてここに立っている……そう思って頂いて結構です。」
ヴィクターの問いかけを聞いたアリオスは静かな表情で答えた。
「マクレイン……」
「どうしてそこまで……」
「……律儀すぎです。」
アリオスの答えを聞いたダドリーは真剣な表情になり、エリィは複雑そうな表情で疲れた表情のティオと共にアリオスを見つめていた。
「……はは、参ったな……聞きたい事が色々ありすぎて整理できていないんですけど……まずは”答え合わせ”をしても構いませんか……?」
その時ロイドが苦笑しながら一歩前に出てアリオスを見つめて尋ね
「ああ―――元よりそのつもりだ。聞くがいい……ただ一つのことを除いて全てに答えよう。」
尋ねられたアリオスは頷いて答えた。
「それでは…………辛いことを聞くようで申し訳ありませんが……5年前の”事故”について教えてもらえませんか……?」
「ああ……もはや隠す必要もあるまい。5年前、東通りで起きた運搬車の爆発事故……お前達も気付いているように、あれはエレボニアとカルバードの諜報戦の結果として起きたものだった。」
「やはり…………」
「何の罪もない民人まで巻き込むとは愚かな事を……」
「……権力争いで真っ先に巻き込まれて被害を受けるのはいつも”弱者の立場”である民なのはどの時代も同じですわ……」
アリオスの話を聞いたエリィは複雑そうな表情をし、ヴィクターとフェミリンスは重々しい様子を纏って呟き
「……………………」
ダドリーは複雑そうな表情で黙り込んでいた。
「フフ、当然一課ではその事実を把握していた筈だな?そしてエレボニア・カルバード派に配慮した上層部の判断で、当然のように握りつぶされたわけだが………その事自体に失望はあっても今更恨みはな
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