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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
第172話
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「アークス駆動!エアリアル!!」

「ぬああああああっ!?」

ロイド、エリィ、エルンスト、フィーがそれぞれ放ったアーツや魔術をその身に受けて怯み

「……………………」

エイドスはその場で集中して詠唱を続けていた。

「オラアッ!!」

追尾式の円輪状の衝撃波を解き放つクラフト―――ハーケンセイバーをシグムントに命中させ、ロイド達によるアーツと魔術による集中攻撃が終わった瞬間ランディは跳躍してシグムントにスタンハルバードを叩きつけ

「!!」

対するシグムントは双戦斧でランディのスタンハルバードを受け止めた!

「”ブレードライフル(ベルゼルガー)”はどうした、ランドルフ?既に修理が終わって使っているとガレスから聞いたが?」

ランディと鍔迫り合いの状態になっているシグムントは目を細めて尋ね

「ハッ……アンタとやり合うならこっちの方が色々と都合が付くと思って使っているだけさ。」

尋ねられたランディは嘲笑して答えた。

「……この俺を相手に本来の得物を使わないとは随分と増長したようだな……!ならばその判断……間違いである事を思い知らせてやろう!ぬぅん!」

「オォォォォォ…………!!」

そして二人は双戦斧とスタンハルバードによる激しい打ち合いを始めた!



「スタンハルバードをあんな軽々と振り回すなんてさすがは”闘神の息子”…………」

「下手に割って入ったらこっちが被害を受けるね…………」

ランディとシグムントの激しい打ち合いを見ていたフィーとヨシュアは真剣な表情で呟き

「……まあ、”赤の戦鬼”を引きつけてくれている今が絶好のチャンス。」

「ああ……!みんな、今の内にランディが立てた作戦通りの行動を!」

「クク……よくもまあ、あんなえげつない”策”をアイツが考えたもんだよ。これもルファディエルの影響かもしれないねえ?」

フィーが呟いた言葉に頷いたロイドは仲間達に号令をかけ、エルンストは不敵な笑みを浮かべた後ロイド達と共に詠唱やオーブメントの駆動を開始した。一方シグムントと武器の打ち合いを続けていたランディだったが徐々にシグムントに圧され始めていた。

「どうした、ランドルフ!?貴様の”足場”はその程度のものなのか!?」

シグムントは武器をランディに連続で振るいながら声を上げ

「ハッ。ハナからアンタとタイマンで勝てるとは思ってねぇよ。俺は唯の”時間稼ぎ”さ。」

ランディはシグムントの問いかけに嘲笑して答えた。

「何っ!?」

ランディの答えを聞いたシグムントが驚いたその時

「ランディ!」

「!!」

ロイドがランディを見つめて声を上げ、ロイドの声を聞いたランディは大きく後ろに跳躍して後退した。そ
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