第171話
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尋ねられたシグムントは目を伏せて答えた後好戦的な笑みを浮かべてフィーを見つめ
「今の所は猟兵に戻ろうと思っていない。わたしは今の状況が気に入っているし。」
見つめられたフィーは静かな表情で答えた。
「フン、貴様もランドルフのように腑抜けたようだな…………まあいい。先程の話の続きだが……貴様が望むならこのクロスベルに肩入れしてやるのもいいだろう。この件がどう転んだとしても間違いなくクロスベルには西ゼムリア大陸とのゼムリア大陸中の覇権を賭けた”戦”が待ち受けているだろうからな。”お仲間”のためにもなるかもしれんぞ……?」
「……くっ…………」
不敵な笑みを浮かべて問いかけたシグムントの話を聞いたロイドは唇を噛みしめ
「貴方は……」
「……足元見すぎです…………」
エリィは怒りの表情でジト目のティオと共にシグムントを見つめた。
「クク、なるほどな……冷徹かつ合理的で、猛き衝動を飼い馴らす……さすがは”赤の戦鬼”だ。」
一方ランディは不敵な笑みを浮かべてシグムントを見つめ
「それが猟兵の猟兵たる由縁……貴様もわかっているのだろう。平和な時代が去った以上、貴様が抗う”足場”はどこにもないはずだ。ならば迷う余地はあるまい?」
ランディに見つめられたシグムントは凶悪な笑みを浮かべてランディに問いかけた。
「そうかもしれねぇな……―――だが、答えはNOだ。」
シグムントに問いかけられたランディは頷いた後静かな様子を纏って答え
「……ほう…………?」
ランディの答えを聞いたシグムントは目を丸くした。
「どうやらアンタの不出来な甥は道を外れちまったらしいぜ……?激動の時代に平和を求め、欺瞞の世に正義を求め……守りたいと思う奴等を守りとおす…………しかもロマンや幻想もなく、自分達が出来ることを地道に積み重ねる事によって……―――そんな”足場”を見出しちまってるんだからな。」
「ランディさん…………」
「……何となくその気持ち、わかる…………」
苦笑しながら答えたランディの答えを聞いたティオは明るい表情をし、フィーは目を伏せて呟き
「フフ…………―――なるほど。これが皆さんが口にしていたロイドさん効果ですね……」
「ええっ!?み、みんなエイドスさんに何を教えたんだよ……」
優しげな微笑みを浮かべたエイドスの言葉を聞いたロイドは驚いた後疲れた表情で溜息を吐き
「ハハ…………多分その点に関してはエステルも負けていないだろうね……」
「そうですか…………」
苦笑しながら言ったヨシュアの言葉を聞いたエイドスは優しげな微笑みを浮かべていた。
「………………」
ランディの話を聞い
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