第171話
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を浮かべ
「……………………」
シグムントの言葉を聞いたエイドスは複雑そうな表情で黙り込んでいた。
「勝手な事を…………!」
一方ロイドは唇を噛みしめてシグムントを見つめ
「でも……あながち間違っていないわ。クロスベルの事件に加えてクロスベルとメンフィルの連合軍による二大国の侵略…………ゼムリア大陸自身は今、その2つの事件で大きく揺らいでいる……」
エリィは不安そうな表情で呟いた後疲れた表情になり
「もしかして……クロスベルの事件が起きなくても不可避だった……?」
「……大陸の至る場所で導火線がくすぶっていたのは確かだよ。クロスベルの事件もあくまできっかけになっただけだろうね。」
「それはわたしも同意。……まあ、さすがにクロスベルがメンフィルと手を組んで二大国に侵略する事は誰も予想していなかったと思うけど……」
真剣な表情で呟いたティオの疑問にヨシュアやフィーはそれぞれ頷いて答え
(かつてのような”混沌”が訪れなければいいのだけど…………)
エイドスは不安そうな表情で考え込んでいた。
「ああ……そうだろうな。そして確かに……俺はそれを肌で感じていた。嵐の予感を……戦場の匂いが立ち込めるのを。」
「……ランディ…………」
(クク…………一体どれだけ楽しめるかねぇ?)
複雑そうな表情で答えたランディの話を聞いたロイドは複雑そうな表情をし、エルンストは好戦的な笑みを浮かべ
「クク、それでこそ貴様が骨の髄まで猟兵である証拠……そしてオルランドの一族に流れる、戦士としての血の”業”だ。なのにランドルフ……なぜ貴様は未だ目を覚まさない?どうして自分を偽りながら安穏な生を送っていられるのだ?」
シグムントは不敵な笑みを浮かべて頷いた後真剣な表情でランディに問いかけた。
「……………………」
シグムントに問いかけられたランディは黙り込み
「―――これが最後だ。ランドルフ、”闘神”を継げ。足りない部分は兄貴の代わりに俺が仕込んでやる。そして名実共に”赤い星座”の団長となった暁には……どこに肩入れするも望むままだ。」
「…………!」
不敵な笑みを浮かべて言ったシグムントの話を聞いて目を見開いて息を呑んだ。
「………部下が全員殺されたのに、猟兵団を続けられると思っているの?」
その時フィーは静かな表情で尋ね
「フン、ガレスたちが逝ったのは非常に惜しかったが……また新たな猟兵を雇って俺達が”赤い星座”の猟兵として仕込めばいいだけだ。―――何なら貴様も来るか?”西風の妖精”。何故貴様がランドルフ達と共にいるかは疑問だが……今はそんな些細な事はどうでもいい。貴様ならすぐに隊長クラスになれるだろう。」
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