5話
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に反響する。能力によって操作された鉄骨が八幡に向かって飛んでくる、がそれを八幡はバク転し後退することで回避するすぐさま銃を発砲した。
空薬莢が地面に落ちると同時に、木山が銃弾を能力で防ぐ。
「何故だかわからないな。」
木山はポケット手を突っ込んでたったままボロボロになった八幡を見る。
「何がだ?」
「何故能力を使わない?君は無能力者というわけではないだろう?」
能力があるのならなぜ使わないのかが木山には不思議で仕方がなかった。能力を使えばこの防戦一方の状況を打破できるきっかけになる可能性があるからだ。
「あぁ確かに俺は無能力者ではない。」
より一層木山の疑問が深まる。なら何故?と言おうとしたが、八幡の次の言葉でかき消された。
「俺の目的はお前を倒すことじゃない。あくまで最終的に拘束という状態にしておけばいいだけだ。」
「なんだと?...そうか御坂美琴か」
「あぁ天下無敵の超能力者様だぞ?流石のお前でも厳しいだろう」
つまり、八幡を御坂が到着する前に倒して先に行かなければゲームオーバーというわけだ。
「だが、勝てる勝てないはやってみないとわからないんじゃないのか?」
だが、たとえ超能力者だろうと今の木山には数の暴力で押し切れるだけの力はある。なにせ一万の能力だ。いかに強大な個であろうと大群にはかなわない。だが、それは超能力者が一騎当千の化け物じゃなかった場合だ。つまりは、試してみないとわからないということだ。
「あんた...研究者だな」
「ククッ無論だな。だが、それを聞いてなおさら君を相手にする必要は無くなった訳だ。」
木山の背後から大量のアルミ缶が空中へ浮かび上がった。姿形はなんの変哲もないアルミ缶だが、あれの正体は重力子を変化させ、アルミを起点に周囲に爆発を起こすという爆弾だ。しかもその威力も生半可なものではない。
「君には色々と聞くことができたのでね。殺しはしないさ。」
覆う。遮る。敷き詰める。まさにこれこそ数の暴力というわけだ。太陽も見る隙間もない。
だが、襲いかかるアルミ缶を横から飛来した紫電の雷撃が粉砕した。そして、直後に轟音が鳴り響く。
「待たせたわね!!」
御坂美琴の登場である。
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