5話
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したまま、車から降りて、八幡と相対した。
「とりえず言っとくぞ。警備員も呼んだ。投降しとけ現実見る前にな。」
吐き捨てるようにそういう。
「それは出来ない相談だな。私は目的を達成するまで止まることはできないのでね。君こそ、そこをどくことをお勧めするが。」
木山がそう言うと、八幡は頭をがしがしとかいた。
「なら、交渉決裂だな。力づくで取り押える。」
「やってみたまえ。君はどうにもキナ臭い。」
少し関心したように八幡は木山を見る。
「ほぅ。片足だけでも突っ込んでたのは伊達じゃないってことか。先生」
薄い三日月のように嗤う。
「ッ!!!?やはり君はッ...!!」
だが、八幡が能力者であるのに対し、木山はただの科学者だ。ならあっけなく取り押さえられて終わりなのに、と初春は考えていたが次の瞬間それまでの考えが吹き飛んだ。
木山が手のひらに何かを集めだしたのだ。
「そんな!?木山はただの科学者のハズなのに!!!」
木山の能力によって、八幡のいた場所が爆発した。
「ふむ、大見得切っただけのことはあるね。だが、君に一万の脳を統べる私を止められるかな?」
どうやら八幡はすんでのところで回避したようだ。だが、八幡には焦りという表情は全く見えなかった。
「あぁ、止めてやる。」
瞬間、二人が激突した。
***
「黒子っ何がおこってんの!?」
タクシーで付近まで来た御坂は走りながら白井にそう問いかけた。
「木山が能力を行使して交戦中ですの」
通信室から聞こえてきた白井の声には少し驚きが混じっていた。
「?彼女能力者だったの?」
「いえ、書庫には木山が能力開発を受けたという報告は記録はないのですが...しかしこれは明らかに能力。それも複数の能力を使ってるとしか...」
「それこそありえないわよ!?能力ってのは原則で一人に1つだけのはずでしょう!!?」
「そのはずなのですが...!?」
「?どうしたの?」
「木山と交戦しているのは比企谷さんですの!!」
「交戦してるのは警備員じゃないの!?」
「どうやら全滅したようですわ...」
警備員が全滅したような相手に、ただの風紀委員一人が立ち向かっているという事態に二人はより急いだ。
「ていうか、あいつはそんな何個も能力使うようなやつとやりあえるだけの力はあんの?」
「いえ、私も比企谷さんの能力は見たことはないんですの。無能力者という可能性さえあるぐらいに。状況は比企谷さんが防戦一方ですの」
「なら、余計急がないとッ...」
そう言って御坂はより速度を上げた。
***
ドォン、と爆発の音があたり
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