5話
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少し驚いている御坂。
「御坂美琴よ。それよりなんで私のこと知ってんのよ。」
「いやいや、お前ほど有名なら誰だって知ってるだろうぜ」
御坂は学園都市の看板だからな。努力だけで成り上がった超能力者として。
まぁそんなことはどうでもいい。こいつがここに来たということは何か要件があって来たのだろう。
「で、要件はなんだ?垣根」
「いやー実はちょっと大事なもん落としちまってさ。一緒に探してもらおうかなって思ってきたんだよ。」
「捜索活動の依頼ですわね。でしたら私がーーー」
「と、いうわけでこの人借りていくわ」
ぐわし と襟首を掴まれる。つか、なんで白井といいお前といい襟首掴むの?
「わかりましたわ。思う存分こき使ってあげてくださいな」
「ほら、リーダーいくぞー」
そう言い、風紀委員を出て行く垣根を追うため、俺も立ち上がり外に出た。
***
垣根に連れられてきて、近くの公園のベンチに腰を下ろし、話は始まった。
「これがおれが暗部のつてで掴んだ情報だ。」
そういって垣根はおれに紙の資料を手渡してきた。それを受け取り、パラパラと見ていく。全て見終わり、資料を閉じた。
「まぁリーダーのことだから犯人に目星はついてたんだろ?」
「あぁ....木山...か」
資料を能力で燃やし、ベンチから立ち上がる。
「もう行くのか?リーダー」
「あぁ、初春が向こうに向かったからな。そう悠長にしてられない。」
「なら、話はここまでだな。」
「近い内に仕事が入ると思うから、それまでは休暇だ。」
「あぁわかった。がんばれよリーダー」
そう言って、おれは垣根と別れた。恐らく今頃白井と御坂もそろそろ犯人が誰か突き止める頃だろう。急がなければならない。物語はもう既に始まっているのだから。
○○○
木山と初春は木山のスポーツカーに乗り、高速道路を走っていた。だが、これはドライブをしているというわけではない。初春の張り詰めた表情を見れば一目瞭然である。
初春は思案していた。今現在幻想御手の製作者である木山に拘束されているので、どうやって逃げ出すかをだ。
まず、今の状況を整理してみよう。今現在車の中、隣には木山、そして凄いスピードで動く車。うん、これ無理だ。初春は諦めた。人生は諦めが肝心って誰か言ってたし。あーどうしよーとまた思案しようとしていると、急に車が止まった。何故?と思ったのだが、目の前を見ることによりその疑問は解消された。
「やはり君か。来ると思っていたよ。」
「....」
ーーー目の腐った男が現れた。
***
木山は初春を車の中に残
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