暁 〜小説投稿サイト〜
とある科学の捻くれ者
4話
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てもらってもかまいませんわ」

「おう、そうか」

そう言われ八幡は白井をおろした。

「ほら、早く行きますわよ。」

「よーし。私も行きます!!」

そうして、女子二人が少し前で歩くのを見て、八幡は垣根の隣に立った。

「すまんな垣根」

「あぁ、かまわねぇよ。なんつーか昔の俺に似てたからな。」

どこか懐かしむように、遠い目で垣根は呟いた。

「あん時のお前は第1位を目の敵にしてたからな。大変だったわ。」

「その黒歴史もってくんなよ。リーダー。それに」

「本当の敵はあいつだからな...」

八幡の表情は自然と険しくなる。垣根の恨みを知っているからだ。

「....」

「なんか、しんみりしちまったわ。俺らしくねぇな。ほら、リーダーも行ってこいよ。風紀委員...なんだろ?」

「あぁ、それもそうだな。じゃあな垣根」

「おう、またな。リーダー」

そう言って二人は別れる。一人は自ら闇に向かうように、一人は自分に似合わない光に向かうように。

「これからだな。」

そのつぶやきは誰に聞かれることもなく、風に乗って消えた。

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