4話
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てことだよ。リーダー」
という会話をしていると、路地裏から佐天涙子が出てきた。
「....」
「ひ、比企谷さん...」
「ん?何?もしかしてリーダーの知り合い?」
三者三様の反応である。本来ならここで話すことなく別れ、俺は風紀委員支部に向かうことになるはずだったのだが、それも佐天の次の言葉により中断された。
「今...白井さんが!」
「何?」
事態は少しずつ歯車をズレ、進展しようとしていた。
「え?何?」
一人(垣根)を除いて。
***
「ククッ...まさかビルの柱を全て破壊してビルごと倒壊させようと考えるとはな。風紀委員にはこんな頭のいかれたやつもいんのかぁ」
ビルの中に二人の男女がいた。だが、それは恋人や友達と言えるようなものには見えない。なぜなら、余裕という言葉を貼り付けたように立つ無傷の男と、焦りという言葉を貼り付け、這いつくばる少女はボロボロだからである。むしろこれから強姦をされる、という方がしっくりくるだろう。
「だが」
「それもこうやって失敗したしなぁ!!まさに万事休すってやつだなぁ!」
ボロボロの少女、白井が柱を潰そうとした時、先ほど目の前の男に蹴られた肋骨の痛みが響き、演算が中止されたのだ。ただでさえ精密な演算が必要とされる空間移動を肋骨が折れ、激しい痛みが襲った時に出来るかというと、答えは否である。そうして、演算を失敗して生じた空白の時間のおかげで、目の前の男に蹴り飛ばされ、白井はこうして地べたに寝転がっているのだ。
「さてと、それじゃギッタギタにされる覚悟はできたか?あれだったら仲間呼んで、まわすのもありかもなぁ!!クククククッ」
下卑た男の目つきに、思わず身震いがはしり、恐怖によって悲鳴が出そうになるがそれを喉元でなんとか押し返す。
「あなた...救いようが...ありませんわね」
(詰み....ですわね.....)
そう考えていると、男がいる地点に何かが飛んできた。当然男は能力を使っているから、そこに居てもいないので、それが当たることはなかったが。
そして、それを放った人物が姿を現した。
「あ?誰だお前」
「....」
「おい。質問に答えろよぉ?楽しい時間が邪魔されて、今俺相当機嫌悪いからよぉ」
「.....」
「テメェ...なるほどだんまりか...なら」
目の腐った男は目の前の男に拳銃を構える。だが、目の前の男は自分の能力を手に入れたからか、それにも怯む様子はない。
「死ねぇ!!!」
目の腐った男、八幡は向かってくる男に対し、冷静に引き金を引く。
だが、それも当たることはない。男の能力は「偏光能力」自らの姿を誤認させる能力。その能力が故、
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