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とある科学の捻くれ者
2話
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ます」

そう言い、白井はため息とともに書類を俺の前に置いた。

「全く...ただでさえ虚空爆破事件で仕事が立て込んでますのに...」

「なんだそれ?」

「あなた...ここ数日の話を聞いていませんでしたの?」

まぁ聞いていない。だって会話とか俺が参加してないとこで始まるし、参加する気もないし。あれか、たまに降ってきた話に「おう」とか「そうだな」
とかで、適当に返答してたから聞いてたものと思っているのか。

これは聞いてないとか言ったら針飛んでくるやつだな...だが、ここで聞いているとスルーして会話を振られるのはきつい。よって聞いてなくても相手が納得するような言い訳を言わなくてはならない。ていうか「おう」とか「そうだな」って便利だよね。

「いや、ほらあれだよ。俺一つのことにしか集中できない人だから」

「はぁ...次はありませんの...しっかり聞いて下さいな」

こうして虚空爆破事件の説明が始まった。



***


八幡への説明が終わり、白井はもう一度ため息をついた。

「おわかりいただけましたか?」

「あぁ...まぁな」

「この犯人の狙いはなんなのかしら?」

白井の比企谷に対する説明が終わったことを確認し、固法はぼやくように皆にそう問いかけた。

「動機も目的も一切不明。通り魔じみたことでもやりたいんじゃないんですの?」

と、それに返答するように、白井が自分の意見を口にした。たしかに犯行現場も犯行時刻もばらばらなのだ。それに固法も「そうなのかしらね...」と言い、うーんと2人が考え出したところで

「お前ら本気で言ってんのか?」

比企谷八幡が初めて意見を口にした。

「なんですの?そのそこはかとなくバカにしたような表情は?」

「ばかにしたようなじゃない。バカにしてんだよ」

すると、ムキーと白井が憤るがそれを全く見ずに、スルーし説明を始めた。

「こいつの狙いはそもそも風紀委員だ。」

「なぜそう思ったの?」

「この事件には、能力の他にある共通点があります。それは被害者の中に絶対に風紀委員がいることです。それに、風紀委員9人も怪我してるんでしょう?ならもう確定じゃないですか」

「た、確かにそうですわね...」

と、そう言い、白井は思案しようとしているが、それも中断されることになった。

「重力子の加速を確認!!」

「どこでですの!?」

「第七学区のセブンスミストよ!!」

「そういえば...」

二人はこんな時になんだみたいな目で、八幡を見る。

「初春どこ行った?まさか巻き込まれてるとかじゃねぇよな?」

まさか...と、思い白井は急いで電話をかける。

「初春ッ!!!今どこに
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