=体力測定編= クラスセレクト
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」
自分の記録を塗り替えた麗日さんの元へ磨輪里はダッシュで駆け抜けていった。……個性の回転を生かすために膝から下の脚を回転させる電童的な姿勢で。あの子は将来的に目の中がグルグルになりそうで怖い。
………っていうか結局ヒュノプスって何なんだよ!おせーてくれよ!それとも俺なんか悪いことしたか!?
「ヒュノプス……ギリシャ神話に登場する、夜の眠りを与える神だ」
「ぅおう、常闇!?いつの間に後ろに!っていうか物知りだな!」
「お前が猛烈に教えてほしそうだったからな……しかし、俺としては削岩がギリシャ神話を知っている方が意外だ」
「おお、それは確かに……むしろショベルカーとかダンプカーの種類山ほど知ってそうなタイプだもんな……」
とりあえず、常闇とちょっとだけ仲良くなる切っ掛けを手に入れた俺だった。
さて、気を取り直して最後の一人に行きたかったのだが………ラストワンの付母神つくもさんは残念ながら病欠である。
「入学初日にインフルエンザに感染してグロッキーとは哀れな……いや、体力テストを潜り抜けてるからある意味幸運か?」
「相澤先生ならば恐らく復帰後に個別で体力測定をやらせるのではないか?合理性を主義としているようだが、不平等な真似を己に許す御仁には見えぬ」
「それもそーか……おっ、緑谷が特大記録叩きだしたな」
常闇と喋っている間に、デクくんが700メートル越えのボール投擲を見せた。あれでデコピンとかされたら頭が消し飛ぶなぁ、と思いつつも俺は考える。
夢で見たあの時のデクくんは、多分……いや、確実に死んでいたと思う。後で奇跡の大復活とか無しに、明確に死んでいた。俺の個性で見た未来は、そういうイメージは明確に伝わってくるから間違いない。しかし、原因はまるで分らない。少なくとも俺の読んでいる範囲では、原作にそんなシーンはなかった。ともすれば未来のことかもしれないが……流石に公式でデクくん死亡ENDはないだろう。
ということは、俺が転生者として存在するようにこの世界に原作との差異があると考えるのが妥当だろう。少なくともあの傷跡は死柄木の「崩す個性」やトガヒミコの殺し方ではないように思える。原作で最もデクくんを追い詰めた筋肉超人「血狂いマスキュラー」のやり方でもない。もっと性質の異なる何かを受けた傷だった。
「先生……まだ動けます!!」
「こいつ……!」
オールマイトが草葉の陰からこっそり観察する中、かっこいいヒーロー候補は痛みを堪えて笑って見せる。
ああやって痛いことやつらい事を口に出さずに堪えてみせるデクくんは格好いい。ビジュアルがとかそう言う事ではなく、その生き方がね。………っていうか改めて見るとオールマイト画風違い過ぎて存在感ヤベェ。市原悦子スタイルってレ
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