=体力測定編= クラスセレクト
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在を認識できるとかどことなく悪魔の証明的な雰囲気がある気がする。
「この場合は服が人の形で浮いているから逆説的にそこに人がいると判断できるわけで、服と人間を別に考えるとそこに人がいることの証明にはならない。触って存在が確認できたとして、肉眼での確認ができないのならばそこには何も物質が存在せず、従って人はそこにいないという判断にもなりうる。君は実に曖昧な存在だな」
「よだれ救世主の件を完全にスル―しただけに飽き足らず勝手に人の存在を曖昧でややこしいものにしないでくれるかな!?あとボケをスルーされると地味に辛いんだけど!?」
「はは、ごめんごめん。……ついでに聞くけどさ、ヨダレって何のこと?」
「覚えてないんだ、あんだけ私の素肌にねとねとの液体をふりかけて!どれだけ私の体を弄べば気が済むのよぅっ!!」
「人を変態さんか何かみたいに言わないでくれない!?」
自分の肩を抱いてキッ!とにらみつけてるっぽい雰囲気がある葉隠さんだが、明らかにこっちをからかっている。まぁよだれをかけてしまったのなら素直に謝るべきだろう。なにせ本気モードの葉隠さんはほぼ全裸に近いから、垂れたとしたら素肌に直接かかっている。誰だって他人のよだれがかかっては気分が悪いだろう。
俺はそんなことを考えながら葉隠に素直に謝り、許してあげないと意地悪を言いながらも笑う葉隠と共にA組に歩き出した。なんやかんやで許してもらえそうで一安心だ。罰として焼き土下座とか要求されたらどうしようかと内心不安だったからな。
「ところで名前まだ聞いてなかったよね、葉隠透ちゃん?」
「名前を聞く雰囲気を出しながら先に名前言われた!?てかなんで知ってるの!?」
「いや、名前的に透明になりそうなの葉隠ちゃんしかいなかったからさ」
「???なにそれ、名前占い的なアレなの?」
……そういえばこの世界の住民は自分の名前や名字が『個性』を表してるという自覚がまるでないらしい。まぁマンガの世界だし、それで個性が即バレしていては話が進まなくなるもんなぁ。これはアテにし過ぎるとスパイ疑惑とか読心疑惑が持たれそうだから俺だけの秘密にしておこう。
「俺の名前占いは3割くらい『個性』が当たるべ。ちなみに次からは有料な!」
「わっ、急にクズっぽくなった。あーあ、助けてくれたときは格好いいかもって思ってたのにあなたアレだね。残念なイケメンってやつだね!」
「誠に残念なことにイケメンですらありませぬ。イケメンですらないクズとかただのクズじゃねーか生きている価値がない鬱だ死のう」
「いやいやそんなに落ち込まなくても………って何で無言で窓を全開にしてんの!?これからヒーローになる人の前でヒーロー志願が飛び降り自殺とか色々とシャレになんないから窓の縁から足を下ろそうよね!?」
「止めてくれるな!ど
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