第二話 ベータテスター
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よ。」
キバオウ「全員、親交を深めに来たんや。 知った方法はアルゴはんに聞いたんや。」
アーサー「あの野郎、人の個人情報まで売りやがって。 まぁ、良い。 折角来た客をそのまま帰すほど神経図太くないからな。」
ディアベル「ありがとう。 あの時、ベータテスターをかばってくれて。」
アーサー「何だよ、いきなり。 あれは俺もベータテスターだったからでな。」
ディアベル「実は俺もベータテスターなんだ。」
アーサー「そうなのか!?」
ディアベル「あぁ。 だから礼を言う。」
アーサー「そうか。 だが、まぁ、それでもあんたの知らないことを俺は知っている。」
ディアベル「どういう意味だ?」
アーサー「ベータテスターのホンの一部は八層よりも上に行っていた。 人数は二十人。 俺もその一人だった。 俺の仲間のベータテスターは全員そうだ。」
エギル「どれくらいまで行ったんだ? それに、なんでネットでは八層までしか行ってないと書いたあったんだ?」
アーサー「二十七層まで上った。 八層までと書かれていたのは攻略組の後から来た奴が八層までしか行けないように九層以上からはアクティベートしなかったんだ。」
キバオウ「何で、そんなことを。」
アーサー「当時の攻略組以外の殆どは攻略した階層に来て、それだけだった。 特に武器を作ろうとも、攻略組に入ろうともせずに後からやって来てはモンスターを狩り、金を貯めてただけだった。 それにムカついた攻略組は九層からはアクティベートしないことにしたんだ。 他の奴はそれに気付きもせず、ベータ時代は八層までしか行けなかったとネットに書いた。 それだけの事だ。」
エギル「なら、その二十人全員が集まれば、」
サクマ「もう無理だ。 二十人の内、十人が死んでる。」
エギル「な、なんでだよ?」
コジロウ「アルゴさんの情報によると、殺されたらしいです。」
ディアベル「だ、誰に?」
アーサー「プレイヤーネーム「poh」という元ベータテスター。 それも二十七層まで登った中の一人だ。 ベータテスト時代からヤバそうな感じはしてたんだが、ここまでとは。」
サクマ「まぁ、何にせよ俺達が情報を独占してると言うのはあながち間違いではない。」
キバオウ「・・・ビーター。」
ディアベル「ん?」
キバオウ「いや、ベータテスターでチーターみたいやと思ったらビーターって言葉が浮かんでな。」
シンタロー「ビーターか。 確かにその通りだな。 これから、そう名乗るか?」
サクマ「良いんじゃないか? 嫌われ者になるがな。」
キバオウ「ちょ、待ってーな。 何でわざわざ嫌われ者になる必要があるんや!? 折角、みんなベータテスターが悪者やないと思い始めてるんに。」
アーサー「みんなって言うのは、今回の攻略に参加してる奴
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