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スリラ、スリラ、スリラ
播く(まく) 前篇
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のカイナが、何故部屋に居るのか。
「…あ、目ぇ覚めた?おはよ、体調は如何?」
暢気な声が聞こえる。アギトだ。
「…アギト」
「大丈夫?何か昨日会社で倒れてたからさ、拾って帰って来たんだよ。あ、取り敢えず風邪薬飲ませたけど平気?」
「…あー、此れ、風邪じゃないのよ…或る意味では風邪みたいなものなんだけど…」
アギトがきょとんとカイナを見詰めた。如何やら昨夜の一件は気づいていないらしい。
「何かあったの?…其の、腕とか」
腕の赤黒い色を見つめ、カイナは此れが悪い夢であったならどんなに良かっただろうと溜息をついた。アギトは何か思考するように口を真一文字に結び、カイナの細い腕を掴んだ。
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