ヘリコプター解説(日本編)2
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アンテナと合わせて周囲360度の電子情報をくまなく収集できる。左舷後方にはチャフ/フレア・ディスペンサー(CMD)装着用のマウントを通常装備、さらに後方には多機能型フライトレコーダーが装備、
基本的な飛行諸元だけでなく、機体の各部に追加されたセンサー情報や振動データも記録できる。
飛行情報統合表示装置(IFDS)用15インチディスプレイ5基と、戦術情報処理表示装置(AHCDS)用の大型多目的ディスプレイ1基で構成された、完全なグラスコックピットである。飛行情報統合表示装置(IFDS)は、飛行情報が統合されたPFD、
航法情報が統合されたND、エンジン関連情報が統合されたEICASなどで構成され、通常はパイロットの正面にPFDとND画面、計器板の中央右にEICAS画面が表示されている。AHCDS用大型画面は計器板中央に置かれ、戦術情報やデジタル地図、
レーダーや赤外線探査装置(FLIR)による探知映像、逆合成開口レーダー(ISAR)の解析画像が表示される。
SH-60JはMk46短魚雷しか携行できなかったが、SH-60Kでは加えて国産の97式短魚雷、対潜爆弾、AGM-114M ヘルファイアII空対艦ミサイル、警戒監視用に74式機関銃を携行できる。SH-60Jが重量制限によって携行できなかった97式短魚雷は、高速・深深度潜航を行う現代の潜水艦を攻撃することができる。また、魚雷が機能を発揮できない浅い海域での攻撃には対潜爆弾を使用することができるなど、海上警備行動での威嚇や警告として有効な手段が増加した。AGM-114M ヘルファイアIIは敵の警備艇やミサイル艇といった小型艦艇等への対水上戦において使用する。機銃はこれらとの接近戦で使用する。
新技術としてメインローターブレードが新開発の特殊な形状に変更された。翼端は内側から外側へ向かって、まず10度の上反角、次いで20度の下反角、50度の下反角が付けられている。これらの部分には40度の後退角と先細り(テーパー)が付けられ、翼端の翼弦はコードの約30%となっている。前縁や翼端を除いて複合材料で形成されており、スパー部分にケブラー繊維(AFRP)を使用したことによって、軽量かつ高強度のブレードが仕上がった。
このシステムは、
ローター直径を変更することなく、構造や形状の変更によって効率向上を図るもので、ホバリング可能重量を10900kgへと、SH-60Jの9900kgから1tも引き上げることができた。翼端の特徴的な形状によって、翼端から発生する渦の干渉による抵抗が低減し、また、
高速飛行時の後退側ブレードの失速と、
前進側ブレードの衝撃波の影響を軽減できた。また、この翼端の形状が空気抵抗を生むため、最大速力がSH-60Jよりも時速30km程度低下している。同時にメイ
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