ヘリコプター解説(日本編)2
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搭載機器類の追加・変更にとどまらず、機体形状の変更やローター、エンジンまで手が加えられた。対水上レーダーは分解能の高い逆合成開口レーダー(ISAR)に、ディッピングソナーは探知距離の長い低周波ソナーに変更した。
SH-60Kは機内空間を拡大したほか、エンジン換装、新開発の高性能ローター、
着艦誘導支援装置、
戦術情報処理表示装置を装備している。
多目的化に付随して、捜索救難および輸送のため、キャビン内の完全防水化と床面強化が要望されていたが、計画段階で見送られた。物品搬出入の効率化のため、キャビンドアが2重式となっている。
また、対潜魚雷以外にも対艦ミサイル(AGM-114M ヘルファイアII)や対潜爆弾の装備も可能となり、
探知能力とともに攻撃能力も向上した。
機首は赤外線探知装置(FLIR)や各種アンテナ搭載の為に再設計されたが、空気抵抗を考慮して各部分を滑らかに配置、
長くとがった形状となった。FLIR(AN/AAS47)は機首右側に設置され、AGM-114M ヘルファイアII空対艦ミサイル(元々は対戦車ミサイル)誘導用のレーザー・デジグネーター機能を有する。
また、ヘルファイアミサイルは元々対戦車用に開発されたものなので大型艦船の撃破はできないが不審船対処にはかなりの能力を発揮できるものであろうと期待されている。機首前方左右にはESMアンテナ、機体下部の円形アンテナの横にはMWS(AN/AAR)用のセンサーが設置された。
また、機首の延長により、ピトー管(流体の流れの速さを測定する計測器)も伸ばした。
室内空間は前方に33cm、上方に15cm拡大した。室内配置では対潜戦でソナーやソノブイを搭載、
人員輸送では10名分の座席、災害時には担架、警戒・監視では74式機関銃を配置するなど、様々な仕様があるが、これらは簡単に交換が可能であり、高い多様性を有している。胴体右舷キャビンドア開口部も拡大し、救難や輸送任務に対する適応性も向上した。
それに伴い、右舷ドアは従来の1枚式から分割2枚式に変更、
ドアの上部には救助用のホイストを設置し、救難作業にも対応する。
また、ドアスライドが長くなった為、
右舷のウェポン・パイロンが後方に移設された。同時に、
尾部右舷のMAD(磁気探知装置)パイロンも後方へ移設された(このため、MAD投下ポイントに若干の変更が生じている)胴体左舷のウェポンパイロンは外側へ大きく張り出し、M299ランチャーを介してAGM-114Mミサイル2基を搭載できるほか、
従来のMk46短魚雷に加えて国産の97式短魚雷や対潜爆弾が搭載可能となった。
左舷バブルウィンドウも大型化され、
目視での警戒・監視がしやすくなった。
尾部両舷にはESMアンテナを装備、前方の
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