ヘリコプター解説(日本編)2
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た構造となっている。テイル・ブームは細い円錐形のもので、後端にテイルローターほか、上・下の垂直安定板と右舷には30度の上半角を付けた水平安定板が装備され、高速飛行時の縦・横の安定性を高めている。
エンジンは、アリソン製T63-A-5Aターボシャフト・エンジンを胴体後部に47度斜め上向きの角度で搭載され、出力はトランスミッションの吸収出力に合わせて188kWに減格されている。エンジン排気は胴体後方に排出し、
これによって胴体後部の気流を整えるとともに、わずかにではあるが前進力を得ている。降着装置はスキッド式で、窒素式オレオ緩衝装置を組み込んで着陸時の衝撃を軽減し、スキッドや胴体下部の必要強度を低下させ、
重量の軽減を図っている。
日本では川崎重工業がOH-6Aの日本向けOH-6J及び民間向け369HSをライセンス生産し、1969年(昭和44年)〜1979年まで陸上自衛隊が観測機として117機、海上自衛隊が教育用に3機を導入し海上保安庁でも採用した。同年からはOH-6Dに切り替えられ、1997年(平成9年)の生産終了までに陸自に193機、海自に14機を納入し、海保、民間用なども生産した。川崎での延べ生産数は387機に上る。
陸上自衛隊向けのD型は生産途中から、
暗視ゴーグル対応操縦席、赤外線監視装置、赤外線照射装置が追加されている。
自衛隊特地派遣部隊が現地に持ち込んだヘリの一つで、現地では観測ヘリまたは偵察ヘリとして使用されている。基本的にAH-6とは違い非武装なので、攻撃された場合の抵抗手段などは一切持っていない。故に敵または敵意ある存在と遭遇した場合は、一目散に逃げるほかない。
陸上自衛隊では1997年(平成9年)から後継の観測機である川崎OH-1の調達が進められたが、各対戦車ヘリコプター隊への配備にとどまったことから、今後もOH-6Dの運用が続けられる見込みである。また、陸上自衛隊のヘリ操縦士養成に練習機として使用されたTH-55Jが退役した後は、専らOH-6Dが使用された。2015年2月20日陸自航空学校宇都宮校においての、
第197期陸曹航空操縦課程(OH-6コース)の卒業までOH-6Dは練習用ヘリコプターとして使用され、その後は後継のTH-480に一本化された。
海上自衛隊では、
川崎での生産終了後、OH-6Dの機体数が足りないことから、
アメリカからMD 500Eを5機輸入し、OH-6DAとして教育に使用している。また、中期防衛力整備計画(平成17年度〜平成21年度)でOH-6D/DAの後継機(次期回転翼練習機:TH-X)の機種選定が、アグスタ・ウェストランド A109Eとユーロコプター EC 135との総合評価落札方式で行われ、2009年1月ユーロコプター EC135T2+に決定し
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