機動戦艦ナデシコ
1438話
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ではどうしようもない。
戦車級が1000匹と考えれば、ぶっちゃけ精霊の卵でも容易に対応出来る。
その答えを証明するかのように、メギロートはサークル・レーザーを使って地上を走っている戦車を次々に撃破していく。
元々戦車は空中を飛び回る敵を相手に設計されている訳じゃない。
いや、最初から対空攻撃を重視して設計された戦車とかもあるかもしれないが、賊軍が使っている戦車は普通の、地上戦で使うような戦車だ。
一応エステバリスとか戦闘機とか戦闘ヘリとかもあるし、何より賊軍にしろ討伐軍にしろ、主戦力は空中を飛んでいる戦艦だ。
それを考えると、賊軍も多少は戦車で対空攻撃を出来るようにはしてるんだろうが……それでも結局メギロートをどうにか出来る程ではない。
そして何より……
「うわぁ……見ていてちょっと可哀相になってきた」
呟く美砂の視線の先では、ファブニールの鱗状のエナジーウィングが大量に射出されていた。
戦車というのは、基本的に前後左右下に比べると搭乗口のある上部は装甲が薄い。
……まぁ、装甲を厚くする為に搭乗口も重くして、いざという時に素早く乗り降り出来ないとか洒落にもならないし。
影のゲートで転移出来るのであればそんな手段も可能かもしれないが、そんな真似が出来る奴がナデシコ世界にいる筈もない。
つまり、エナジーウィングのエネルギー掃射を防ぐことは出来ない訳だ。
次々に撃破していく多数の戦車。
また、カトンボとヤンマからの攻撃も着弾しては数両単位で戦車を吹き飛ばしていく。
どんな手段を使ったのかは分からなかったが、結局は最後の悪足掻きだろう。
そう思っていたのだが……
「アクセル、ファブニール2番機から通信。向こうからハッキングを仕掛けられたそうよ。突破出来ずにすぐにハッキングも終わったそうだけど……」
それを聞き、俺は驚くと共に笑みを浮かべるのだった。
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