機動戦艦ナデシコ
1438話
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れているシャドウだが。
ともあれ、クルスク工業地帯を十分に破壊出来るだけの戦力を搭載した2隻の艦がシロガネの前に進み出る。
ちなみにカトンボには当然のようにイルメヤも搭載出来るのだが、今回は最初の戦闘だという事でメギロートで統一させて貰った。
今頃クルスク工業地帯にいる賊軍は何を思っているのか。
改修したとは言っても、外見からでは木連で使用されているカトンボやヤンマと大きな違いは見えない。
細かい……本当に細かいところは色々と違っているのだが、それを見抜ける程に賊軍は冷静ではないだろうし、何よりそこまでカトンボや……ましてやヤンマの情報を木連がクリムゾングループを含む賊軍に渡していたとは思えない。
「ちょっと過剰戦力じゃない?」
そう告げたのは、こちらも俺と同様にシロガネのブリッジにいるレモン。
他にも何人か技術班の面々が来てるのは、やはりシャドウミラー製――この場合はホワイトスター製と言うべきか――の無人機との違いを、そして何より自分達が改修した無人機の性能をその目で見たいと思っているのだろう。
「まぁ、過剰戦力なのは認める」
コーネリアの乗ったファブニール1機で、賊軍の基地1つを殲滅したのだ。
コーネリアは実働班の中でも最強のパイロットであるのは事実だが、今回乗っているのは量産型Wだ。……量産型Wも既に超一流と呼ぶべき技能を持ちつつあるんだから、そう考えればとてもではないが賊軍にとって運がいいとは言えないが。
いや、そもそも純粋に賊軍が基地化したクルスク工業地帯を攻略するだけならメギロートが40機いる時点で十分なんだけどな。
「どうせなら、もっと大きな基地に攻撃を仕掛ければよかったんじゃないの?」
「それも考えたんだが、この地域で戦車が作られている以上、向こうに時間を与えれば戦車を量産するだろ。時代遅れの兵器であっても、数が揃えば厄介になる」
個としての能力では圧倒的に劣っているBETAが、マブラヴ世界を滅亡寸前まで人間を追い詰めたのは数があってこそだ。……まぁ、さすがにBETA程の数を揃えられるとは思えないし、それ以前にパイロットが足りないだろうが。
何しろ聞いた話では、1台の戦車を動かすのに3人から4人の人員が必要だって話だし。
それこそ無人制御とか……ああ、サワガサキがいるって事はオモイカネのデータも持ってるのか? それとクリムゾングループがいるから、多少は木連の技術が流出している可能性はあるか。
それでもオモイカネだけで機体を運用出来ないってのは、ナデシコで判明しているし。
木連もAIは自分達の生命線だと知ってるだけに、簡単に技術を渡すとは思えない。
そう、思っていたのだが……
「ちょっと、随分と戦車の数が多いんじゃない?」
円が不思議そ
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