ガンプラファーストコンタクト
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「ふっ……確かにそうかもしれぬな」
後ろから声が聞こえ、振り返ると中年おじさんが腕を組んで立っていた。
「ま、まさか…………青い巨星の、ランバ・ラル大尉!? 」
「話は聞かせてもらった。少年よ。君は先ほど、ガンプラは遊びと言ったな? 」
「だ、だからなんだよ!? 」
「ガンプラは所詮遊び……そうかも知れぬ。しかし。いやだからこそ、人はガンプラにもバトルにも夢中になれる。好きだからこそ本気になれる!
店でのバトルを拝見したが、私は君の中での本気を感じた…………君の中にもまだ残っているのだろう?胸の内に秘めた本気が………」
「───っ!くそがっ! 」
僕の手から青いガンプラを取っていき、そのままもう一人の人と去っていった。
「ふぅ……ちゃんと届けられてよかった〜!ありがとうございますおじさん! 」
「構わんよ。ところで、君はガンプラバトルをどれぐらいやっていたのだ?いい腕をしていた」
「いえ、僕はさっき初めてバトルをしました! 」
「!?ほう…………?成る程。天才というやつか。よければ名を教えてくれぬか? 」
「?ミヤモト ユウです!おじさんは? 」
「私はラルだ。では、機会があればまた会おう、ミヤモト君」
「はい! 」
そう言って、軽く手を振りながらラルさんは去っていった。僕も手を振って見送っていると、肩を誰かに叩かれた。
「あれ?どうしたのミサキちゃん?あの子やガンプラとかは? 」
「きちんと返した………それで、今誰と話してたの……? 」
「ラルさんっていう人と話してたよ?変わった人だったけど、あの人達にガンプラを返すのを手伝ってくれたよ」
「…………その人、多分私の知ってる人……」
「ミサキちゃんも知ってる人なんだ…………あの人ってそんなに有名なの? 」
「多分、ガンプラバトルをしていて、知らない人はほとんどいない……」
「そうなの?僕全然知らなかったよ〜」
「ガンプラ事態も知らないから、仕方ないと思う……」
「そっかー。とりあえずお店に戻ろっか!これをお店に返すのも忘れてたしね! 」
ガンプラを届けるのに夢中で、お店から借りた赤いガンプラとGPベースを持ってきてしまっていた。
「分かった……」
ーーー−−
「まさか貰えるとは思わなかったよ」
お店に戻り返却しようとしたが、店長さんが記念にくれると言い、そのまま受け取ることになった。
「どうしようかなこれ…………家に持ち帰っても怒られないかな……? 」
お店をあとにし、途中までミサキちゃんと一緒に帰路につく。
「別にいいと思うけど……」
「う〜ん…………お父さんがちょっと厳
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