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ガンダムビルドファイターズ 〜剣聖の煌めき〜
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バトル終了のアナウンスが鳴ると、ヒロヤはコンソールから手を離し、右拳を頭上に掲げる。するとトウイとシノが駆け寄っていき、トウイはヒロヤの拳を握って頭を掻き、シノは抱きついていった。

「「よっしゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!! 」」

「やったあああぁぁぁぁぁぁ!!! 」


負けちゃったのか…………。


目を瞑り頭上を見上げ、大きく溜め息を一つ吐く。
少しの間そうしていると、誰かに背中を叩かれた。突然の事で驚き、後ろを振り返るとヒナタ先輩とミサキちゃんが真後ろに立っていた。

「あの……ヒナタ先輩。ごめ───」

「謝るなミヤモト。お前はよく戦った。だから……謝るな」

「うん……ユウはよく頑張った………ユウは一人で戦った訳じゃない…………。だから、謝らないで……」

「───ヒナタ先輩……ミサキちゃん…………! 」

二人に抱きつく形で飛び込み、二人の間に挟むように顔を伏せる。

「負けちゃ、ったよ……悔、しい、よ…………」

泣き出しそうになるのを堪えようとするも、次々と涙が溢れてくる。

「そうか…………俺達もだ」

「ユウ…………ここからまた、始めよう……だから、今は泣いていいんだよ………」

「う゛ん…………」





これは、剣聖と呼ばれたミヤモト ユウが、チームトライホープ……いや、彼ら(・・)と出会う前の物語である。





ーーー−−二年前





「でぇぇぇりゃあああぁぁぁぁ!! 」

バシィィィン!

「面一本!勝者赤、ミヤモト ユウ! 」

ワアアアアアアッ!!

「お疲れミヤモトさん」

「お疲れー! 」

「やったなミヤモト」

面を取り外し、出迎えてくれる仲間の元へと戻る。

「今年もまた絶好調のようだねミヤモトさん」

「んー、けどまだまだ!今はまだ予選だけど、気を引き締めていかないとね! 」

「さっすがミヤモトさん!伊達に剣道娘じゃないね! 」

「あはは!まあねー! 」

「あ〜あ〜。私もミヤモトさんみたいに強かったらいいんだけどな〜」

「大丈夫だよ!頑張ってお互い強くなろう? ?」

「ん〜、分かった〜」

「ほら!無駄口叩かないでさっさと行くぞっ! 」

「「「はーい! 」」」

僕はミヤモト ユウ!桜川中学二年生で、剣道部に所属! これでも去年全国大会で優勝して、副将を務めてるんだよ!?

今は地区予選の最中で、ちょうど今日の日程が終わったところなんだ!

「学校に戻ったあとにミーティングをする。荷物を纏め次第出発するらしいので、すぐに準備をするように」

「「「はーい! 」」」

他のメンバーと共に、すぐに荷物を
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