・・・あれ?
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
が一つ。それにウェンディたちと俺たちから入手したリングが一つずつ・・・つまり、この場にあるリングは三つだけだと思うんだけど・・・
「甘いな。俺たちはリングを三つ見つけてから別行動を取ったんだ」
「今頃、レオンと交戦してる三人に残りの二つを持たせてるわけ」
鼻血を拭い、何事もなかったかのように振る舞っているユウガさんと投げて遊んでいたリングをキャッチしてドヤ顔をするタイガさん。ここに三つリングがあって他にも二つリングを持っているんだから・・・
「あ!!本当に五つだ!!」
「ウソ〜ん!!」
「二人とも・・・数くらいすぐにわかろうよ・・・」
こんな簡単な計算なのに指折り数えていたソフィアと俺を見て呆れ気味のウェンディとタメ息をついているシェリア。いや、いつもなら簡単に導き出せるよ?ただ状況が状況だけに、慌てていて頭の回転が追い付いてなかっただけなんだ。ウソじゃないから!!計算は得意だから!!
「と・・・とにかく!!あれを奪わないとヤバイよ!!」
「うん!!こんなところで負けちゃうよ!!」
レオンがどうなっているかはわからないけど、この場に二人しかいないということは、おそらく他の三人が彼に当たっているのだろう。そうなると、いくらレオンでも勝つのは困難だろう。となると、あのリングを腕に付けられた瞬間、ゲームが終わってしまう!!
「もうおせぇよ!!これで・・・」
俺たちが奪い取ろうと走り出そうとするよりも早く、最後のリングを手に持っていた男性がそれを腕にはめる。
「ゲーム終了だ!!」
ガチャッとすでに付けられていたリングとぶつかり音を立てる。それは、その腕輪が完全に向こうのポイントになったことを示していた。
「「「「あ・・・」」」」
これで相手は五ポイント・・・このフィールドには九つのリングがあり、過半数を取ればその瞬間ゲームが終了となる。よって、俺たちの戦いはここで終わ・・・
「「「「「・・・あれ?」」」」」
敗北を確信し肩を落としていた俺たち。しかし、いつまで経っても試合終了のコールがされない。さすがにおかしいと思い周囲を見回してみると、ウェンディやシェリアたちも不思議そうに首を傾げていた。
『Bフィールドで行われておりました【リング探し】ゲーム!!たった今人魚の鱗が五つリングを集めました!!よって、人魚の鱗は決勝進出となります』
勝負が決してもアナウンスやら念話やらが行われないのかと思ったら、別フィールドで行われていた二回戦の結果がアナウンスされる。それを聞いた限り、試合が終わったらちゃんとコールはされることになってるんだな。てかリオンさんたちあっさり決勝進出かよ!!番狂わせなんか起こり得なかったのか・・・
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ