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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
・・・あれ?
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のリングを奪い取りにかかれば、仮に向こうに奪われそうになってもカウンターでなんとか行けそうな気がする。それにこちらは二人もいるんだ。片方がリングを奪い取ってもう片方が守れば二つリングを得ることも可能なはず。

「フフッ、残念だったな」

しかし、距離を取ったトレジャーハンターはニヤリと笑みを浮かべている。その理由がなぜかわからなかったが、彼が広げた手の中に光るものを見て目を見開く。

「あれ!?リング!?」
「いつの間に!?」

彼の右手に乗っているのは金色に輝く腕輪サイズのリング。それにびっくりして腕を見ると、あるはずのリングがなくなっていることに気付く。

「い・・・いつの間に・・・」
「トレジャーハンターナメんなよ」

得意気な表情で手にしたリングをポンポンと弄んでいるユウガさん。こっちの優勢だったはずなのに、あっさりとリングを奪われてしまって最悪の事態だ。

「シリルの腕が細いからだよ!!」
「それ今言う!?」

確かにあんなところまでリングが上がっていったのは明らかにおかしいけど、それでもこんなに簡単に盗られてしまうのは情けない。もう少しでも体が大きければ、こんなことにならなかったかもしれないのに・・・

「奪い返すよ!!シェリア!!」
「もちろん!!やられっぱなしじゃ終われないよ!!」

相手はまだ腕にリングをはめていない。はめられると取るのが困難になってくるため、それをされる前にと突進していく。

「ほっ」

逃げられないようにと手を広げながら突っ込んでみるが、さすがに鍛えているだけあってジャンプ力が高い。俺の頭の高さまで容易く飛び上がり、頭に手を乗せながら乗り越えていく。

「おっ、悪い悪い。また小さくなっちゃうな」
「うるさいですよ!!」

地面に着地したユウガさんは俺の頭を押しながら飛び越えたので、その反動で背が低くなるとでも言いたげに挑発してくる。ここでカッとしたら向こうの思うつぼなんだけど、それでも背丈のことをバカにされるとついイラッとなってしまう。

「このぉ!!」
「っ!!」

地面を蹴り飛び蹴りを放つと、彼は着地のダメージを軽減させるために低い姿勢になっていたので、顔面にその攻撃を受けて倒れる。

フワッ

その際、彼が強く握り締めていたリングが宙へと浮いたのを誰も見逃さなかった。

「シェリア!!」
「任せて!!」
「うぷっ」

まるでスローモーションのように浮いている金の輪っか目掛けてジャンプする天空の少女。彼女はより高くジャンプするためにと起き上がろうとしていたトレジャーハンターを踏み出しにし、踏まれた彼はまたしても地面へと叩き付けられていた。

「いけ」

高々と宙に舞うリングと少女。金色の輪にシェリアの手が届こうとし
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