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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第239話
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たしを保護させた話を聞いた時からずっと思っていた。わたしは……今まで守ってもらうだけだった。故郷を失くして戦場でさ迷って、団長に拾われた時も……ゼノやレオ達に生き延びる術を教えてもらった時も……サラに拾われて士官学院に連れて来られた時も……―――でも、みんなと出会えてわたしは少しずつ変われたと思う。ただ、守られるだけじゃなく流されるだけでもなく―――仲間や家族を守るっていうことを本当の意味で知る事ができた。みんなと離れ離れになって……それでも力を合わせて色々なものを取り戻す事で。」

「フィーちゃん……」

「……その気持ち、エヴリーヌも何となくわかる。」

「エヴリーヌお姉様………」

「…………」

ゼノ達に向けて言ったフィーの言葉を聞いたエマは驚き、フィーの言葉に同意したプリネは目を丸くし、リフィアは静かな笑みを浮かべていた。

「わたしはもう、守られるだけの、流されるだけの子供じゃない。学院にしても、団にしても―――”大切なもの”を守るためならどこまでも強くなってみせる。」

ゼノ達に自分の気持ちを静かな表情で伝えたフィーは武器を静かに構え

「ただ報酬を掴み取るだけの猟兵としての流儀じゃなく……フィー・クラウゼル――――”わたし自身の流儀として”!」

「……よくぞ申した。」

そして決意の表情になってゼノ達を見つめ、ラウラは静かな様子を纏ってフィーを見つめて呟いた。



「はは、まったく……あのガリガリのチビスケがよくぞそこまで育ったもんや。この世に留まっていた甲斐はあったな。」

「これも団長の望み通り……―――いや、さすがに斜め上を行っていただろう。」

一方ゼノとレオはそれぞれ苦笑した後膨大な闘気を纏って武器を構えた!

「ッ……!」

「ひっ……」

「はわわ……っ!?」

「なんて闘気……」

「これが”西風の旅団”の部隊長の”本気”と言う訳ですか……」

「”大陸最強の猟兵団”と恐れられている猟兵団の部隊長だけあって、一筋縄ではいかないようだね……!」

二人の闘気に呑み込まれたエリスとセリーヌは息を呑み、トワは驚き、サラ教官とシャロン、アンゼリカは真剣な表情で呟いた。



「おっと、そうや……そっちにもとんでもない強さの”協力者”がぎょうさんおんねんから、このくらいの助っ人は許してや?」

リィン達を見つめて呟いたゼノが呟くとゼノとレオニダスの周囲に”西風の旅団”の紋章を付けた猟兵の亡霊達が次々と現れた!

「猟兵の亡霊……と言う事はまた”結社”の猟兵の亡霊でしょうか……?」

「……いや、彼らは――――」

「2年前の”リベールの異変”の際結社に雇われ、メンフィルと戦って戦死した”西風の旅団”の猟兵達か。」


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