暁 〜小説投稿サイト〜
ゲート 代行者かく戦えり
ヘリコプター解説(日本編)1
[19/20]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
おり、1系統が故障した場合でも問題なく飛行できるようになっている。これらは高度や方位を保持する機能も持っており、パイロットの負担を軽減している。
21世紀以降はローターのブレード数を増やすことで効率向上と低騒音化が試みられているが、ブレード間の隙間にもう一基のローターのブレードが入り込む同期を行っているタンデムローター機では、
そのようなことはほとんど行えない。


機体は初期-後期型まで基本的にそれ程の変更は行われていない。キャビン内には、背の低いハンヴィーなら2両、兵員なら標準のトループ・シート33名分とエキストラ・シート11名分、または24台の担架を設置できる。機外吊り下げは胴体下の3箇所のカーゴフックで行い、CH-47Dなら合計11793kgまで吊り下げできる。また、
胴体下部は製造時点から防水処置が施されており、限定的な着水能力も一応有している。


油圧系統はトランスミッションによって発生される、二重化された操縦油圧系統と多用途油圧系統を搭載している。操縦油圧系統は操縦のみに使われ、片一方が損失しても操縦が継続出来るように二系統になっている。
多用途油圧系統はランプドア、カーゴフック、ホイスト、
ウィンチ、後脚のパワーステアリング、
エンジンの始動に使用される他、緊急時には操縦用の油圧としても使用できる。


そしてCH-47Dは、A-C型までの既存の旧型機に大幅な改造を施した型である。外板と内張りを剥がしてフレームやビーム、
バルクヘッドなどを総点検して腐食や亀裂箇所は交換され、
エンジンとアビオニクスも一新された。
D型からは後部ローター基部の前面に大きなトランスミッション・ギア冷却用のエアインテークが開口しているため、識別点となっている。


陸上自衛隊ではCH-47Jを1995年(平成7年)までに導入。
D型の日本向け改修機であり、自衛隊に対応した無線機器などの搭載改修を行っている。エンジンは川崎重工がライセンス生産したT55-K-712を搭載しており、連続最大出力は3149馬力となっている。自衛隊特地派遣部隊が現地に持ち込んだヘリの一つで、現地では輸送任務やヘリボーンなど多種多様な任務に行われている。主に積載量の関係で前者の用途で使用されるケースが多い。


平成7年の35号機(JG-52951)からは川崎の改良型であるCH-47JAを調達。大型燃料バルジを搭載して航続距離を1037kmに伸ばし、GPSとIGI(慣性航法装置)、
機首に気象レーダー、FLIR(前方監視型赤外線)をもち、NVG(暗視装置)対応型のコックピットになっていることから、
夜間での作戦能力が向上している。これらは第12旅団、第15旅団、第1ヘリコプター団、西部方面ヘリコプター隊などに配備されている。



[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ